こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
今朝のフジテレビ「新報道2001」で、私も実際に反証した豊洲新市場の「傾いた疑惑の柱」問題について、誤報を認める内容が放映されました。内容はネットメディアの雄・BuzzFeedさんの記事に詳しいです。
謝罪をしなかったことに批判をする声もありますが、私はてっきりこれもスルーされる案件かと思っていたので、訂正報道が行われただけ大きな一歩であるように感じました。
まあこれまで数多く垂れ流しにされてきた「危険デマ」の中で、もっとも明確な形で反証を突きつけられたことが大きいと思いますがっ!(手前味噌)(私が反証してきた報告記事はコチラから)
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本当に今回は(1分半という短い時間とはいえ)訂正報道がなされたことが救いで、いまだにメディア報道によって広く流布されたまま、回収されていない豊洲新市場の「デマ」は枚挙に暇がありません。
・搬入トラックが横開きできない不具合がある
・ターレトラックがヘアピンカーブを曲がれない
・床が抜ける(!)
etc..
いずれもこれまでのブログですでに検証済のことでありますが、温度管理の理由からトラックの横開きができない(させない)ことは、コンセプト通りであり不具合でもなんでもありません。
ターレトラックは三輪車であり、その場で360度回転も可能です。すでに多くの反証動画がネット上にアップされていますし、私も深夜に築地市場にお邪魔した際、実際に目の前で見せていただきました。
床が抜けるに至ってはもうアレなんですが、工事段階で10tクラスのコンクリートミキサー車が市場内を走り回っていますから、天変地異が起きない限り(いや起こっても)床が抜けることは極めて考えづらいと言えるでしょう。
こうした
「可能性として紹介しただけ」
「専門家のいち意見」
などの逃げ道を作ってメディアが囃し立ててきた無責任な言説については、これからどんどん回収・収束される方向に向かうのではないかと私は思っています。
「もう豊洲新市場はダメだろう」
と思いたい(思わせたい)人々の思惑とは裏腹に、これだけの総攻撃を受けながら、豊洲新市場からはいまだに「危険」だという確定的な事実は何一つとして出てきていないからです。
そして科学的見地からは、これからも出てこない可能性が高いでしょう。
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もちろん、専門家ではない人間が軽々に、安全だと断言することはできません。環境・衛生は専門家会議の、建築・構造についてはプロジェクトチームの検証結果を冷静に待つことが第一です。
そうした中で、メディアや一部議員・(自称)専門家の方々が「問題提起」と称して次なるターゲットにしているのが、地下水管理システムと建屋の構造問題ですが、前者については徐々に水位が下がり始めています。
また地下水管理システムを受注した業者が不適格だという共産党さんの指摘は、すでにあっさりと反証されています(都議会の答弁が適当だった問題は残ってますけど)。
建屋の構造上の問題についても、もう少しまとめてからご報告するつもりですが、私が複数の建築・土木関係者からヒアリングする限り、まず問題ない状態と言えそうです。
こうなれば後は、
「これだけの風評被害があるところに、市場なんてダメだろう!」
という風評被害に風評被害を重ねるような言説に、冷静に対処していくだけです。
「問題提起」と称して微々たる可能性に過ぎない危険を煽り立て、風評被害を作り出し、「イメージが悪化したからもう無理!」などという『やったもん勝ち』は許されませんし、そんな世の中にしてはいけないと強く思います。
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ですが実は私、このあたりに関しては、少し時間がたてば都民・国民の皆さんは良識的な判断をしてくださると思っています。なので、あまり心配をしていません。
都政内部のガバナンスの問題はしっかりと追及しつつ、引き続き悪質なデマには逐一対応し、専門家による安全性の結論を待ちたいと思います。
メディアの論調は変わりつつあります。なお過剰な報道をする一部専門家・メディアの言説に対しては、今回の一連の流れを念頭に置いてお付き合いをいただけると幸いです。
それでは、また明日。
(2016年10月9日「おときた駿公式ホームページ」より転載)