今年セレクションに加わった数百軒以上のホテルの中から、特に独創性が高く、心躍る素敵なホテル10軒をリストアップしてみました。来年の旅のプランニングにぜひ参考にしてみませんか?※順不同
有機的なデザインにその地域の特色を取り入れて、新しいカルチャーを生み出すのが得意な、ドイツ発「25アワーズ」グループがベルリンで選んだのは、動物園に隣接するロケーション。"アーバン・ジャングル"をコンセプトにしたホテルだけに、客室にはハンモックが備えられ、窓からはティーアガルテン公園の美しい緑が見下ろせます。
マジョルカ島の要塞を改装したホテル「Cap Rocat」のデザイナーとしても知られるアントニオ・オブラドール(Antonio Obrador)が、19世紀のネオクラシック様式の建造物を、モダンで品のあるインテリアと融合させた一軒。壁に施したシノワズリや植栽の緑がアクセントとなり、よりエレガントで華やかな印象に。
南米のパタゴニア地域には近年、ユニークな自然環境とダイナミックな建築を掛け合わせた"ハイパー・モダン"なラグジュアリーホテルが多く誕生しています。アタカマ砂漠で成功を収めた「アワシ」がトーレス・デル・パイネ国立公園にオープンしたのは、ひときわハイブリッドで洗練された12棟のロフトです。
クリエーターの想像力を持て余すことなくワイルドに体現した一軒。客室のインテリアはビンテージ調度や近代デザイナー家具をミックスしつつ、フェルメールからキース・ヘリング、摩訶不思議なトロンプルイユの本棚や食料庫まで、幅広い美術史と表現法のヒントが取り入れられています。
緩やかに遠くへと広がるワインぶどう園とオリーブ畑、そして緑の木々に囲まれたトスカーナの丘に立つ全7室のファームハウスを見事にリノベーションして生まれたホテル。どのディテールにおいても、軽やかなデザインセンスが感じられ、モダンな高級ホテルの雰囲気が漂います。
レッドウッドの備え付け家具、ブリキの屋根、暖炉のあるパティオ、石材の床、基調色となったアースカラー、剥き出しにした梁など、アウトドアな雰囲気たっぷり。しかも21歳以下はお断り。小さい頃に憧れた夢のようなサマーキャンプを、大人だけで楽しめる、贅沢なスポットなのです。
首都レイキャビクから車で1時間足らず。シンクヴェトリル国立公園の近くに誕生したこのホテルは、(パタゴニアの流行にヒントを得たような)ユニークな地形を最大限に活かすべくデザインされた超モダンな一軒。ヘンギル火山の地熱を利用したジャグジー&サウナで疲れを癒し、近代的アレンジを効かせた北欧料理に舌鼓。
以前保険会社として使われていたベルエポック期の大建築物を、リュクスなホテルとして甦らせたのは、人気デザイナーのトニー・チー(Tony Chi)。贅沢さをごくさり気なく演出し、コンテンポラリーでありながらも建物の歴史を上手に意識した空間は、とってもロンドンらしいのと同時に国際性を感じさせます。
ドウロ川沿いに佇む、たった8室のチャーミングなゲストハウス。剥き出しになった石壁、木製の古い床材、コロニアル調のアンティーク家具など、19世紀に建てられたタウンハウスの面影を残しつつ、現代のトラベラーが快適に過ごすための機能を備えています。素朴さを保ちながらも、洗練された仕上がりです。
約600年前に寺院として建造され、1970年代には中国初の白黒テレビ工場になったり(!)と、様々な用途に利用された後、廃虚となっていたこの敷地。2007年に現オーナーが発見し、カルチャー拠点として甦らせました。梁や柱、窓枠など、建物の主体は中国の伝統建築の要素をしっかり残しつつ、客室内は気の利いた家具や色調のセレクトで驚くほど現代的な印象に。
From Tablet Magazine