英語もできないノースキルの文系大学生にも、国は手を差し伸べてくれています

大学生の就職活動が始まろうとしています。私は、多くの大学生と話をしていますが、やはり彼らにとって「就活」というのは大きな心配事になっており、大学生活の最大の関心事だと言っている人も多くいます。

大学生の就職活動が始まろうとしています。

私は、多くの大学生と話をしていますが、やはり彼らにとって「就活」というのは大きな心配事になっており、大学生活の最大の関心事だと言っている人も多くいます。

日本の大学生に対するアンケートで「この国に関して最も不満なことはなんですか?」という質問に対して一番多かった回答が「よい就職先がない」であったことからも、彼らの不満と不安がよくわかります。

大石哲之氏が著書「英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか」で書いたように、

特にスキルのない文系学生にとって非常に難度が高く、満足のいく職場も見つかりにくいのです。

本書によると「英語もできないノースキルの文系学生」の就職が厳しいのは以下の様な理由です。

1.売りにするスキルがない

理系学生であれば、統計学や流体力学などの知識や、CADやプログラミングのスキルを売りに「私はこれが出来ます」と具体的にアピールできる人が多いが、多くの文系学生には売りになるスキルがない

2.「なんでもやります」が通じるのはブラック企業が多い

売りになるスキルがないためアピールポイントが「なんでもやります」「頑張ります」だけになってしまう。そのため「なんでも頑張ってやる」ことを求める職場にしか採用されない。その様な職場はブラック企業である場合が多い

3.時代は変わった

以前は、スキルを身につけさせるところから企業がお膳立てをしてくれていたが、昨今は企業も即戦力を求めがちになっている

これらをクリアするために文系学生がやるべきことが「スキルをつける」ことであり、そのスキルの一例として取り上げられているのが「英語」と「海外での実務経験」です。

英語は非常に便利なスキルで、他のあらゆるスキルとくっつけて効果を発揮します。

「英語ができるプログラマー」はインド人と仕事ができるプログラマーであり、(プログラミングスキルが同程度であれば)日本語しか出来ないプログラマーよりも市場価値が高いです。同様に「英語ができる営業」「英語ができる品質管理者」「英語ができるスキーインストラクター」など非常に汎用的に使えるスキルなのです。

弱点は、英語単体で仕事をするのは難しいことです。「英語が出来る」というスキルだけで勝負できるのは翻訳や通訳になりますが、このレベルの仕事をするためには非常に高い英語力が必要とされます。

そこで、まずは何かと組み合わせられるレベルの英語力を身につけるわけです。

その後、やるべきことが「外国人と働ける」というスキルをみにつけることで、その裏付けとして長期の海外インターンをすることです。

現在の日本企業のなかで海外と取引をせずに業務を行える企業は少数派です。また、日本国内だけで仕事をしていたとしても、訪日外国人を顧客として業務を行う企業は非常に多いです。しかし、日本人のほとんどが英語もできず、外国人と仕事をすることにアレルギー反応的な拒否感をもっています。チャンスはここにあります。

「英語はTOEICで800点以上あります。○○国の××という会社で6ヶ月間インターンとして働き、現地の社員と△△の業務を行いました。現地でのコミュニケーションは英語と○○語でしたので、御社の海外事業のお役に立てると思います」

と面接官に伝えることができれば、海外担当、訪日外国人担当を探している企業の人事部に対して非常に興味を持ってもらえる自己PRになるはずです。そして、この現地でのインターンの話の深さ、面白さがあればあるほど、何百人もの学生が話す自己PR「バイトとサークルと語学留学」との大きな差別化が図れるのです。

では、どうやって英語を身につけ、海外にインターンするのか。実は、国が主催する、奨学金を出して学生が海外で留学・長期インターンすることを支援する制度があります。それが、「トビタテ!留学ジャパン

渡航費および、海外での生活費(例えばカンボジアなら月12万円)を支給してくれるのです。カンボジアで月12万円あれば、普通に生活するのに全く支障がありません。

もちろん、選考があるのでやることを明確にし、プランを練ることは必要です。現地で何をするか、そのためにどのような計画を立てているか、そして自分は何をできるかをアピールするというプロセスは、まさに就職活動と同じ。いかにして、自分が現地で役に立てるかを、論理立てて説明出来るように、深く掘り下げてみてください。

1年(または半年)休学して、スキルを身につけ、これから海外で(もしくは外国人と)働く気概のある学生は、是非チャレンジしてみましょう。

このトビタテ!留学ジャパンの内容を説明する説明会が、2月に東京、京都、福岡で開催されます。興味のある方は、是非こちらからアクセスしてみてください。

ちなみに、英語を勉強しながら海外起業体験ができる「サムライカレープロジェクト」も絶賛運営中。トビタテ!留学ジャパンでの長期インターンも受け付けておりますので、ぜひ!

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