6月9日は満月が最小に見える 梅雨の晴れ間で観察できそう

各地で梅雨の晴れ間が広がり、観察日和となる所が多いでしょう。

9日の星空指数

9日(金)は今年最も小さく見える満月です。九州から関東甲信は梅雨入りしたばかりですが、各地で梅雨の晴れ間が広がり、観察日和となる所が多いでしょう。

■ 観察できる所は?

9日(金)は満月。今年の満月の中で、最も小さく見えます。月は地球の周りを、楕円形の軌道で回っているため、地球との距離は一定ではなく、その距離によって見た目の大きさが変わります。月が地球から近くなるほど大きく、遠くなるほど小さく見えるのです。

九州から関東甲信は梅雨入りしたばかりですので、お天気が気になるところですが、9日(金)は梅雨の晴れ間が広がる見込みです。すっきり晴れとはいかない所もありますが、雲の切れ間から月を愛でることができそうです。なお、満月になるのは午後10時10分。お休み前にチラッと空を見上げてみるとよいでしょう。ただ、山沿いではにわか雨の可能性がありますので、最新の天気予報をチェックしてくださいね。北陸と東北から北海道にかけての太平洋側も観察できる所が多いですが、東北から北海道の日本海側では所々に雨雲がかかり、あいにくの天気になりそうです。

■ 最大満月はいつ?

ちなみに今年もっとも大きく見える満月は12月4日です。小さいときと、大きいときとでは、14%くらいの違いがあるようです。同じ条件で写真を撮ってみると、見比べることができるかもしれませんね。

最大満月と最小満月の大きさ(提供 国立天文台)

2016-01-29-1454044417-4693793-pic_Tenki160129.jpg

中川 裕美子

気象予報士 防災士

2007年1月より日本気象協会勤務。

ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。

「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。

一児の母となり、公私ともに奮闘中。

注目記事