【台風情報】台風19号 海面温度が高く、勢力が衰えず(中島俊夫)

台風19号は沖縄の南海上にあって比較的ゆっくりとした速度で北上中。今後も北よりに進み12日(日)にかけて沖縄・奄美地方に接近する恐れ。暴風・高波に警戒。

台風19号は沖縄の南海上にあって比較的ゆっくりとした速度で北上中。今後も北よりに進み12日(日)にかけて沖縄・奄美地方に接近する恐れ。暴風・高波に警戒。

大型で非常に強い台風19号は

10日(金)午後9時現在

沖縄の南の海上にあって、

1時間に15キロの速度で北上しています。

沖縄本島地方では

すでに非常に強い風の吹いている所があり、

荒れた天気となっています。

10日(金)に観測された最大瞬間風速

※( )の中は観測された時間

・糸数(沖縄本島地方)北東43.0m/s(21:44)

・宮城島(沖縄本島地方)東北東37.9m/s(20:53)

・那覇(沖縄本島地方)東北東36.2m/s(19:43)

台風の北上に伴い、

沖縄・奄美地方では11日(土)にかけて

さらに風が強まり、海上では波が高まる見込み。

暴風・高波に厳重な警戒が必要です。

台風は今後も海面水温の高い領域を北上するため、

非常に強い勢力を保ったまま、

11日(土)から12日(日)にかけて

沖縄・奄美地方に接近し、

台風が予報円の中心を通過すると仮定した場合、

沖縄本島地方には12日(日)未明から明け方にかなり接近する恐れがあります。

13日(月)には強い勢力で九州南部に接近する見込みです。

各地方での影響については

中川さんの記事「台風19号 警戒が必要な期間は」を

参考(下記のあわせてチェックしたい項目を参照)にして頂き、

私は沖縄・奄美地方への影響についてまとめます。

【沖縄・奄美地方への影響】

沖縄・奄美地方ともに

11日(土)はさらに風や波が強まるでしょう。

広い範囲で暴風が吹き、

特に台風が接近する

11日(土)夜から12日(日)にかけて

沖縄本島地方を中心に猛烈な風が吹く恐れがあります。

また、海は猛烈なしけとなる見込みです。

暴風や高波に厳重に警戒してください。

台風の接近と大潮の時期が重なるため

海岸や河口付近の低地では、

高潮による浸水や冠水に注意が必要です。

台風の北上に伴い、

11日(土)は沖縄は本島地方を中心に雨が降り、

1時間に80ミリの猛烈な雨の降る恐れがあります。

奄美地方も湿った空気の影響で、

局地的に雷を伴った猛烈な雨の降る可能性があります。

大雨・落雷・突風に注意し、

土砂災害や低い土地への浸水、

河川の増水・氾濫に警戒が必要です。

台風の進路によっては

注意・警戒する時間が前後するため、

今後も台風情報をこまめにチェックして

対策を心掛けてください。

あわせてチェックしたい

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中島俊夫

気象予報士

ストリートミュージシャンとして路上で弾き語り中、突然の雨に打たれたことから、気象予報士を目指すことになりました。現在は予報業務のほかに、予報士講座の講師や予報士だけの劇団でも活動しています。楽しいことが大好きです。

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