交感神経と副交感神経をコントロールする

ちょっとした体操やマッサージで、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができるんです。

頑張りたいのに心身が重たくて動けない。

眠りたいのに、頭にいろんな考えが浮かんで眠れない。

など、オンとオフが上手に切り替えられないと辛いですよね。

これは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまっている状態とも言えます。

朝、ボーっとして目が覚めないときは、副交感神経が優勢になっている

朝起きるのが辛い。

なんとか起きても身体は重く、動きが遅くなってしまい、気持ちも重たくなってしまう。

「休みたい。」が第一声になってしまうこと、

あるんじゃないでしょうか?

これは、副交感神経が優勢になっているため、呼吸も、ゆっくりになっていて、

筋肉も休養状態になっていることから、身体が重たく感じてしまっている状態なんです。

顔を洗って、身支度をして、気合を入れても、身体が重たく感じてしまうときは、

まだ副交感神経が優勢なんだと判断して、交感神経を活発にする体操をやってみましょう。

やる気が出る交感神経活性化体操

両手を揃えて肩より少し上のラインで左右後方に振ります。

テンポよく、少し早めにやってみてください。

このとき息を口からフッ!フッ!と吹きながらやると効果的です。

テンポとリズムは人それぞれ、その日の体調もあると思いますので、特に決まりはありません。

やってみて頭がスッキリするやり方を見つけてみてください。

お昼休みなど、気力が落ちたと感じたときにやってみるのもいいですよ。

リズミカルなテンポが交感神経を優勢にしていき、気力も上がってきます。

夜にしっかり眠って、朝食でしっかり栄養を摂っている状態であれば、

交感神経が目覚めて優勢になっている状態は午前中いっぱいは続いていきます。

集中したい勉強や、仕事は、できるだけ午前中にスケジュールしておくと効率が上がりますよ。

午前中しっかり頑張ったら昼食はゆっくり食べるようにしましょう。

食べた後のティータイムもとっても大事ですよ。

深呼吸をすると心身がリラックスして自然と力が抜けてきます。

数分でもいいので、ゆったりした気持ちで頭と心を休める時間を大事にしてください。

ゆったりした気持ちを感じることで、副交感神経が優勢になっていきます。

交感神経は眠っているわけではありませんから、

「よし、やるか!」の一言で交感神経優勢状態に戻せますよ。

一日の業務が終わって、休息したいと思っているのに、あれこれ気がかりになったり、

落ち着かない状態になってしまったときは、副交感神経を優勢にするマッサージをやってみましょう。

交感神経を鎮めたいときのマッサージ

交感神経が優勢になっているときは肩に力が入ってしまい、呼吸も浅くなっていることから、

頭皮や顔にも力が入ってしまい、皮膚表面の神経も過敏になってしまっているんです。

両手のすべての指先で触るか触らないかくらいの感じで、

首の上から後頭部向かってポンポンポン・・・・と軽く、叩き流していきます。

次に頭の横を同じようにポンポンポン・・・と叩き流していきます。

最後に頬やこめかみ、眉毛の上など目の周りをポンポンポン・・・と叩き流してみましょう。

口からゆっくり息をふーっと吐きながら行うと効果的です。

息を吸うときは鼻からスーと軽く吸ってみてください。

しばらくすると胸が軽くなってくるのを感じると思います。

肩の重みも軽く感じ、余計な力が入っていない状態になっていくからなんです。

力が抜けた状態を感じられたら、交感神経は鎮まって、

副交感神経が優勢になってきているということです。

ちょっとした体操やマッサージで交感神経と副交感神経の

バランスを整えることができるんです。

交感神経と副交感神経のバランスを上手に整えて

メリハリのある毎日を過ごしたいですね。

(2016年05月03日「ボトルボイス」より転載)