最後の一億総活躍国民会議。ニッポン一億総活躍プラン(案)が発表

長時間労働是正に関して、大きな進展があったことは、歴史に残る事実になると思います。

昨年10月から始まった一億総活躍国民会議終りました!

最後の国民会議ではニッポン一億総活躍プラン(案)が発表。昨日まで内容についてはお答えできなかったのですが、やっと発表になりました。

この総活躍プランの一番の特徴は、「働き方改革」が強く推進されたこと。

特に「長時間労働是正」については、今年のはじめから、総理の強い意志のもと、今までになかった進展がありました。

働き放題だった日本の36協定における時間外労働のあり方について「再検討を開始する」と、プランには明記されています。また36ページの工程表においては、「労働基準法について再検討」が2016年度から開始されることになっています。

長時間労働是正については小室淑恵さんはじめ、女性メディア、ワーママ団体、ファザーリングジャパンのみなさまと恊働しています。そして、皆さんの力をおかりして、私だけではできないアンケートやセミナーで多くの人の声やパワーをもらい、それを官邸に届けることができました。

社会の何かを変えたいと思ったら、志の同じ仲間と惜しみなく恊働することがいかに大事か、今回は実感いたしました。

また今回の総活躍プランには、私が提案した文言が入っています。

「男女の役割分担の壁」と「男性の家庭参画」です。

プランのどこに入っているか、ぜひ全体をお読みください。

以下本日のプレゼンです。

「このたびは一億総活躍プランの策定に関わらせていただきましたこと、感謝いたします。

特に「長時間労働是正」について「36(サブロク)協定における時間外労働規制の在り方について、再検討を開始する」という文言が、総理のこの問題への強い意志を感じました。

今回、榊原会長はじめ皆様の提言もあり、長時間労働是正に関して、大きな進展があったことは、歴史に残る事実になると思います。

長時間労働是正は「少子化対策」のレバレッジポイントであります。今後、法制強化、上限規制などの法改正と進んでいただきたいと思いますが、少子化に効果があるのは、そのタイミングです。

団塊ジュニア世代はもう一番下が41歳です。40代でも現在年間約5万人、全体の出生数の4%を出産していますが、女性の出産が厳しくなるのは43歳ぐらいからです。

あと2年の間に長時間労働是正しないと、団塊ジュニア世代の出産適齢期は終わり、少子化への効果は小さくなります。 いつ長時間労働 上限を入れるかが、100年後の日本の人口を、今の7割にするか、4割にするかを決定します。

36協定に上限を入れれば、同一労働同一賃金も進みます。「正規社員は時間の制限なく働く」という「合理的な賃金差の説明」ができなくなるからです。保育士、介護士不足にも効果があります。長時間労働ゆえに離職する人が減ります。

総理のリーダーシップのもと、早期の実現に進めるように、お願いいたします。

また前回お願いした「保育園反対者」への総理からのメッセージを子育て世代は望んでいます。加えて、総理自ら「イクボス宣言」をしていただけると、「子育てを応援されている」と社会が実感できると思います。給付型奨学金については将来的に創設の方向への検討をよろしくお願いいたします。」

(2016年5月18日「白河桃子オフィシャルブログ」より転載)

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