クリエイターたちのロンドンの家 - 7

シリーズ最終回は暗くてドラマチックなインテリアを一気にメインストリーム(?)にのし上げた有名デザイナーAbigail Ahernです。その名も (4) ダーク&ムーディー系と名付けました。

『クリエイターたちのロンドンの家』シリーズ最終回は暗くてドラマチックなインテリアを一気にメインストリーム(?)にのし上げた有名デザイナーAbigail Ahernです。 その名も (4) ダーク&ムーディー系と名付けました。

過去のロンドンの家シリーズ。

(1) 色の祭典系(1, 2

(2) サルベージ系(3, 4

(3) マリー・アントワネット系(5, 6

この家を買った頃は他の数多ある家と同じようにオフホワイト中心のスカンジナビア系だったという彼女のインテリア。 壁をダークなインク色に塗り替えるたびにドラマチックな変化を遂げ、すっかりマキシマリスト(ミニマリストの対極)でムーディーな空間になりました。 アンチ・ホワイト宣言を出したこの家は多くの雑誌で取り上げられ、今では数々の著書を出版し取材や講演もこなす人気デザイナー(彼女のスタイルが好きな人にはこちら→『Decorating with Style』『Colour: How to Banish Beige and Bold Up Your Home』)。

彼女の家を彩るキッチュでボヘミアンなアイテムの多くはイーストロンドンにある彼女のショップで買えます。 ブログの人気から火がついたところなどウェブやソーシャルメディアの使い方がうまいビジネスウーマンで若手デザイナーのお手本的存在。

オリジナルのダーク&ムーディーなインテリアをたっぷりどうぞ。

(写真ソース:Apartment Therapy

二階まで吹き抜けの天井高がうらやましいリビングスペース。 奥の本棚柄の壁紙はトレンドで至るところで見られます。

ヴィンテージの革製アームチェアで気持ち良さそうに眠る彼女の飼い犬。 ブランケットやクッションに毛足が長くふかふかの心地いい素材を使うのも彼女のスタイル。

レンガが剥き出しのダイニングスペース。 右手の巨大アングルポイズランプに見られるように、あえて場違いに見える巨大なアイテムを使ってドラマティックに(オリジナルはデスクランプのサイズ)。

マクラメでできたシャンデリアが素敵なベッドルーム。 他の部屋に比べて色味は押さえてあるけど、素材感たっぷり。

ここにも巨大なスケルトンシャンデリア。 猫足のバスタブも女の子の憧れ。

7回に渡ってロンドンのクリエイターたちの家を紹介してきました。 「特定のスタイルにとらわれるのがインテリアの楽しみ方ではなく、自由な中で自分の筋を一本通せばいいんだ」ということが、この7人7通りのインテリアから伝わればいいなと思います。

(2015年5月3日「世界級ライフスタイルのつくり方」より転載)