この猛暑はまだまだ続く? 自然災害のグローバルトレンド

天災は忘れた頃にやってくる。もう、そういう時代じゃないのです。天災はいつも、どこかにやってくる。そんな時代になっているのです。だからこそ、災害、復興、防災の知識がこれまで以上に必要になってきています。

いやー、暑い。何でこんなに暑いんだよー!! 暑いと思ったら、いきなりのゲリラ豪雨。 土日の猛暑を経験して最近の異常気象はどうなっているんだ? と思われた方も少なくないでしょう。

先週、日本中が自然災害に振り回されました。40度を超す猛暑、全国で猛威を振るったゲリラ豪雨や岩手の大雨、奈良で発生した緊急地震速報の誤報。

警報をだす気象庁の方も大忙しだったことでしょう。でも、この大忙しはこれからも続きそう。猛暑、ゲリラ豪雨、地震の発生、いわゆる自然災害はこれから増える一方だと言われています。

一つデータをご紹介します。こちらはドイツのミュンヘン再保険が発表している、自然災害の統計データです。

日本語で分かりやすくしたのがこちら。

上のグラフは1980年から2012年までの

・ 赤:地学的災害 (地震、津波、火山)

・ 緑;気象的災害 (台風、嵐)

・ 青:水害(洪水、豪雨)

・ 黄:異常気象による災害 (高温、干ばつ、森林火災)

の世界の発生件数をまとめたものです。 大規模な災害をまとめたデータですが、猛暑やゲリラ豪雨を含めた自然災害がこの30年間で着実に増加傾向にあるのが分かります。(猛暑も自然災害にカウントされています)

ある予測では年間800件と言われている自然災害が、今後10年で年間1000-1500件にまで増加するとも言われています。

この自然災害が増加傾向にある理由は、実ははっきりと断言されていません。ですが、地球温暖化の影響や都市化の影響という節が大きいです。

この理由については色んな見方があるので、ここでは深く触れませんが、先週日本でおこった、猛暑、ゲリラ豪雨、誤報だったけど大地震は、日本に限った事でもないですし、今年だけの話ではありません。自然災害の増加は世界中で起こっている、グローバルトレンドなのです。

みなさん、この世界的な自然災害を覚えていますか?

2010年 ハイチ大地震 (ハイチ)

2011年 東日本大震災 (日本)

2012年 ハリケーン・サンディ(アメリカ)

2013年 四川大地震(中国)、オクラホマの巨大竜巻(アメリカ)

日本でも

2011年9月に東京にも被害を及ぼした台風15号

2012年7月に熊本を襲った大水害

2013年4月には震度6弱を記録した淡路島地震

先月にあった山口市を襲った豪雨

そして、金曜の岩手の豪雨と土日の猛暑

自然災害は世界的に増えています。日本でもその傾向がはっきりとわかります。その根本的な原因を突き詰めるのも大事ですが、市民にとってもっと重要な事は、この自然災害からいかに自分や家族の身を守るのか? ということ。この日本のどこかで、自然災害で亡くなる人やその被害に今も悩まされている人は増えているのです。

昨日で東日本大震災から2年5カ月が経ちました。未だに避難生活を余儀なくされている方は約30万人です。

そして、依然として、日本全国で地震は観測され、豪雨による水害もある。災害大国日本に住む私たちは、前の災害から何かを学んでいるのでしょうか?

天災は忘れた頃にやってくる。もう、そういう時代じゃないのです。

天災はいつも、どこかにやってくる。そんな時代になっているのです。だからこそ、災害、復興、防災の知識がこれまで以上に必要になってきています。

連日の猛暑やゲリラ豪雨、地震。残念ながら身近になった、自然災害。自然災害の増加にあわせて、災害からの復興や防災を考える機会も身近になってほしいと願っています。

世界的に増える自然災害、そしてその復興や防災。みなさんはいかがお考えですか? コメントお待ちしております。

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