米新聞のフルタイム編集者数、減り止まらない

米新聞のニュース編集者数が減り続けている。米新聞編集者協会(ASNE:The American Society of News Editors)によると、2012年にはフルタイムのプロの編集者が年間2600人も減り、新聞編集者数が3万8000人になってしまった。1978年から調査を始めて以来、4万人を割るのは初めてである。

米新聞のニュース編集者数が減り続けている。米新聞編集者協会(ASNE:The American Society of News Editors)によると、2012年にはフルタイムのプロの編集者が年間2600人も減り、新聞編集者数が3万8000人になってしまった。1978年から調査を始めて以来、4万人を割るのは初めてである。

2007年以降のニュース編集者数の推移は、次のようになる。

FULL-TIME PROFESSIONAL NEWS JOBS AT NEWSPAPERS

YEAR: TOTAL、 GAIN/LOSS

2007: 52,600、 -2,400

2008: 46,700、 -5,900

2009: 41,500、 -5,200

2010: 41,600、 +100

2011: 40,600、 -1,000

2012: 38,000、 -2,600

(ソース:ASNE)

Pew Research Centerが2000年以降の推移をグラフ化していたので、以下に掲げておく。 

(ソース:Pew)

ASNEのデータには、回答が得られていない一部の大手新聞(USA Today や The Los Angeles Timesなど)のデータが含まれていない。また多くの編集者の流れ先になっているHuffingtonPost、Politico、Patchなどの新興のオンライン・ニュースサイトも対象外のはず。

現在も伝統新聞で編集者の追い出しが続いている。つい最近でも、今週に入ってThe Oregonianが45人のニューススタッフのカットを発表していたし、 The Chicago Sun-Timesは5月に28人の写真ジャーナリストを切った。

◇参考

(この記事は「media pub」6月26日付記事の転載です)

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