参院選あす公示 維新とみんなの第三極は候補者擁立でドタバタ「もう訳がわからない」

参院選の公示が間近に迫る中、日本維新の会の橋下徹共同代表の慰安婦制度をめぐる発言に端を発し、みんなの党と日本維新の会が参院選直前に選挙協力を解消したことにより、両党はぎりぎりまで候補者の調整に追われたという。
時事通信社

参院選の公示が間近に迫る中、日本維新の会の橋下徹共同代表の慰安婦制度をめぐる発言に端を発し、みんなの党と日本維新の会が参院選直前に選挙協力を解消したことにより、両党はぎりぎりまで候補者の調整に追われたという。産経新聞が下記のように報じている。

2日には維新の比例候補予定者が出馬辞退を表明。同日、大阪選挙区の出馬会見を予定していたみんなも、当日になって候補予定者を差し替えた。既成政党の対抗勢力になるどころか、公示直前まで続くドタバタぶりに、陣営関係者は「もう訳が分からない」と疲労感をにじませる。

(msn産経ニュース「ドタバタ第三極-候補者辞退、突然の差し替え「もう訳分からん」」より。 2013/7/3 14:01)

日本維新の会が比例代表として擁立していた、社団法人理事長の吉田浩巳氏(51)は2日、奈良県庁で会見を開き立候補を辞退する意向を示した。毎日新聞によると、吉田氏は会見で「橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言から逆風にさらされ、後援会幹部から辞退を促された。苦渋の選択をした」と辞退理由を述べたという。

一方、同日、みんなの党は、介護事業会社社長の下村英里子氏(30)を公認候補として擁立すると発表した。兵庫(改選2議席)は維新とすみ分け予定だった。同席したみんなの浅尾慶一郎選対委員長は「政策で維新とかぶる面もあるが、選択肢を提示する必要がある」と強調したという。

そして、産経新聞によると、参院選と同日開票となる奈良市長選でも、元みんなの党員でみんなと共同で推薦した県議、浅川清仁氏(58)の推薦を維新が取り消すことが同じ2日に明らかになった。みんなと維新の選挙協力が解消したためとみられており、浅川氏は「本部からの説明はなく、一方的に決められた」と不信感をあらわにしたという。

公示日がいよいよ明日の4日に迫った参院選。第三極の両党は候補者擁立のドタバタで、他の既成政党と比べ、出遅れ感が否めない中、短期決戦の選挙戦に突入することになりそうだ。

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