三宅洋平氏、なぜ17万票獲得で落選? 参院選挙制度への疑問広まる

の比例区から参院選に出馬した音楽家のが、17万を超える票を集めたのに落選したことが、ネット上で話題になっている。三宅氏が所属する「緑の党」全体の得票が少なかったのが原因だが、三宅氏より得票数が少ない議員が続々と当選していることについて疑問視する声が広がっている。

緑の党の比例区から参院選に出馬した音楽家の三宅洋平氏が、17万を超える票を集めたのに落選したことが、ネット上で話題になっている。三宅氏が所属する「緑の党」全体の得票が少なかったのが原因だが、三宅氏より得票数が少ない議員が続々と当選していることについて疑問視する声が広がっている。

三宅氏は34歳。90年代後半からレゲエバンドなどで活躍、社会問題に対して積極的にメッセージを発するアーティストだ。選挙期間中には「選挙フェス」と称して日本各地の路上でライブイベントを開き、多くの観衆を集めていた。ジャーナリストの津田大介さんは、三宅氏の健闘について、以下のようにツイートしている。

三宅氏の得票数は17万6970票で、これは当選した自民党の渡邉美樹氏の10万4176票や、丸山和也氏の15万3303票より多い。社民党で唯一当選した同党幹事長の又市征治候補の15万6155票よりも多かった。得票数が多いのになぜ落選なのか。これは、2001年から参議院の比例区では「非拘束名簿制」という制度を採用しているからだ。知恵蔵2013には、次のように書かれている。

非拘束名簿式では、政党は当選順位を決めずに候補者リストを提出し、有権者はそのリストの中から候補者を選んで名前を書くか、もしくは政党名を書いて投票する。政党の総得票数は政党に投ぜられた票と候補者に対する票を足したものである。(コトバンクより)

つまり、政党名での得票と個人名の得票の合計で、各政党の当選者の人数がまず決まる。その上で、個人名の得票が多い人から順に当選するというシステムなのだ。しかし、緑の党は政党名と全候補者の名前を合わせても45万7862票。辛うじて1人を当選させた社民党の125万5235票の半分以下だったため、当選できなかったというのが真相だ。しかし、この制度自体が「大政党に有利な制度だ」と、ネット上では参議院の選挙制度に疑問を呈する声が広がっている。

【※】読者の皆様は個人票を多く獲得した三宅洋平氏が落選したことをどう考えますか?コメント欄にご意見をお寄せください。

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