2011年3月、多くのシリア市民がアサド政権に反対する抗議運動を始めた。2年以上経った現在、内戦状態になったシリアでは、10万人以上が死亡し、200万人以上が難民になっている。
8月21日にダマスカスで化学兵器の攻撃が行われたことを受けて、米国ではアサド政権を攻撃するべきかについての議論が行われている。米ハフィントン・ポストは、シリア情勢の全体像を理解しやすくするために、いくつかの事実と数字をまとめてみた。
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最初の地図は、公式の難民キャンプ(緑の三角)と、他国に流入する難民の数、そして化学工場の位置を示している。
中程のグラフでは、国の人口構成について、いくつかの国を比較している。「エジプト革命」が起こったエジプトやシリアでは、若者の率が高いことがわかる。
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エジプト革命では、「高い失業率、暴騰する食料品価格、低い賃金」がきっかけになった。シリアでは、若者たちが何年も戦いに参加しており、たとえ内戦が終わっても、同国の苦闘は続くと見られる。
シリアでは、生活費が急騰している。インフレ率は37%にのぼり、世界で3番目に悪い(1位は南スーダンの79%、次いでベラルーシの59%)。内戦が長引けば長引くほど、インフレの悪化も長引くと見られる。
米国がシリアを攻撃する場合、巡航ミサイル「トマホーク」を使うと見られる。1991年の湾岸戦争以来使われてきたミサイルだ(イラクやユーゴスラビア内戦、アフガニスタン、イラクでも使われてきた)。最も直近では、2011年にリビア内戦に対して使われた。
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トマホーク1基の価格は150万ドルだ。
[(English) 日本語版:ガリレオ]
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