もしあなたがサンフランシスコに住んでいるなら、身近に謎の白い封筒がないか注意してほしい。100ドル札が入っているかもしれないからだ。
ある匿名の人物が、「隠されたお金(Hidden Cash)」というプロジェクトを開始した。Twitterアカウント「@HiddenCash」は、市中のあちこちに現金を置いて、そのたびに、その場所についてのヒントをツイートしている。そして@HiddenCashは、幸運な受取人に対して、封筒を見つけたところの写真をツイートするよう求めている。
@Sightglassのコーヒーを飲んでいる人。隣にある、使われていない電話ボックスを見てみよう。
今朝は、ヨガスタジオ「YogaToThePeople」のインストラクターに、このヒントを教えてあげるのはどうだろう(キーボックスの下を探してみよう)
@HiddenCashとは何者なのだろうか? この人物にインタビューを行った「The Bold Italic」の記事によると、この人物は不動産業界の有力者で、自分が得たこれまでに利益を地域社会に還元したいと思っているのだという。
「私はここ2、3年で何百万ドルも稼ぎました。自分の想像を超える儲けでした。それなのに、友人の多くや、私のために働いている人々は、ベイエリアで質素な家を買うこともできません。そんな思いから、ちょっとしたアイデアが生まれました。私は自分が儲けたお金の一部を人々に配ろうと思います。普通の寄付だけでなく、こんなふうに楽しくクリエイティブな方法でもやろうというわけです」
この人物はハフポストアメリカ版のメール取材に、「このプロジェクトを、まもなく複数の他の都市にも広げるつもりだ」と述べてくれた。
「私は、これからしばらくの間、少なくとも毎日1000ドルを配り続けても、フトコロ具合に大きな影響はありません。今後はさらにいくつかの都市を対象に加えるつもりです。次の週末のロサンゼルスを皮切りに、まもなくニューヨークでも始めます」
この人物は、こうした匿名の寄付をきっかけとして「全国的な規模の活動を立ち上げたい」とも語っている。
ハフポストアメリカ版へのメールでこの人物は、「取引先の人々に知られたくない」ので名前を伏せていると語った。また、The Bold Italicに対しては、現在のサンフランシスコで見られるひどい格差が、このプロジェクトを思いつくきっかけになったとも述べている(同市は全米で最も貧富の差が大きい)。
現金を入れた封筒をあちこちに置く程度では、@HiddenCashの仕掛け人が憂慮する貧富の格差の根本的解決にはとてもならないだろう。とはいえ、これはこれで、気前が良く気の利いたアイデアであり、幸運なサンフランシスコ市民の日常を明るくすることに役立っているのは間違いない。
オークランドにハートをプレゼント。BART(ベイエリアの鉄道)のLake Merritt駅で、ストレージ・コンテナや、駐輪用ラック、木を見てみよう。
100歳以上生きた作曲家のファーストネーム(ラストネームはヨーロッパの国の首都と同じ)+49の平方根
@HiddenCashありがとう。昨年はお金がたくさん儲けられてよかったね。2014年のSFSU(サンフランシスコ州立大学)卒業生たちもおめでとう。
[Kevin Short(English)日本語版:水書健司/ガリレオ]
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