イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の攻撃が8日に開始されてからの死者数が21日、500人を超えた。
ガザの保健当局によると、死者数は518人。このうち約100人が子供という。イスラエル側は兵士18人、市民2人が死亡したとしている。
Advertisement
米国は20日に国連安全保障理事会が発表した談話を支持したものの、イスラエルのネタニヤフ首相に対し作戦を停止するよう圧力はかけていない。
こうしたなか戦闘は激化し、イスラエル軍機や戦車による攻撃でガザ南部では1家族28人全員が死亡する事態も発生。ガザ中部では病院が砲弾による攻撃を受け4人が死亡、70人が負傷した。
また、パレスチナの兵士が地下トンネルを掘ってイスラエル側への侵入を試みたが、イスラエル軍報道官によると、イスラエル軍の攻撃で少なくともパレスチナの兵士10人が死亡した。
イスラエルのエルダン通信相は記者団に対し「今は停戦を協議する時ではない」とし、「ミッションを完遂する必要がある。地下トンネルを通した侵入の脅威がなくなるまで、ミッションは終わらない」と述べた。
Advertisement
一方、ハマス側はガザ封鎖の解除に向け徹底抗戦を続ける意思を表明するなど、事態沈静化の動きは見られない。