米国務省のハーフ副報道官は24日、親ロシア派とウクライナ軍との戦闘が続くウクライナ東部に、ロシアが国境を越えて砲弾を撃ち込んでいる証拠を入手したことを明らかにした。
同副報道官は定例記者会見で、「ロシアがより強力な多連装ロケットランチャーをウクライナの分離派に提供しようとしているとの新たな証拠が得られた。また、ロシアが国内からウクライナ軍に向け砲弾による攻撃を行っているとの証拠も入手している」と述べた。
こうした証拠は情報機関からもたらされた情報に基づいているとしている。ただ、これ以上の詳細には言及しなかった。
Advertisement
米当局者は砲撃が22日か、それ以降に始まったことを明らかにしたが、砲撃対象を特定はしなかった。民間人への被害の報告は入っていないという。
この当局者は「技術的な、上空からの」諜報システムを通じて米国が砲撃の証拠を入手したと述べた。これは偵察衛星や、電波信号の傍受による情報収集活動のことを意味する。
欧米は、ロシアがウクライナの分離派に武器を供給していると非難。これに対して、ロシアはウクライナの分離派には直接関与していないと反論している。
Advertisement
23日にはウクライナ東部でウクライナ軍の戦闘機2機が撃墜されているが、ウクライナは戦闘機を撃墜したミサイルはロシアから発射されたとの見方を強めている。[ワシントン 24日 ロイター]
【関連記事】