京大天文台の存続をかけたクラウドファンディング、目標額超える373万円の寄付達成

京都大学の天文台が存続をかけ、研究費獲得特化型クラウドファンディング「academist」(アカデミスト)で支援を募ってきたプロジェクトが10月20日に終了、最終的に373万6520円の寄付が集まり、プロジェクト成立の目標額である350万円を見事に達成した。

京都大学の天文台が存続をかけ、研究費獲得特化型クラウドファンディング「academist」(アカデミスト)で支援を募ってきたプロジェクトが10月20日に終了、最終的に373万6520円の寄付が集まり、プロジェクト成立の目標額である350万円を見事に達成した。

このプロジェクトは、「太陽フレアの機構と宇宙天気予報の研究」。京都大学の飛騨天文台(岐阜県高山市)にある太陽磁場活動望遠鏡(SMART)は建設後10年が経過、国からの維持費のサポートが終了してしまったことから、寄付を募っていた。プロジェクトを呼びかけた京大大学院附属天文台長の柴田一成教授によると、地球に影響を及ぼす太陽フレアを観測するため、SMARTに常駐する人件費や維持費、観測データを世界に発信する設備費などが必要という。

柴田教授の訴えに対し、アカデミストには支援者からさまざまな応援メッセージが投稿されている。SF作家の野尻抱介さんが「目標達成を祈っております」とコメントして支援を行ったほか、「天文学の観測は、多くの場合『継続する』事に大きな意味が有るものと思います。地味な研究は大変な事も多いかと思いますが、頑張ってください」「私の娘は将来宇宙物理学を学びたいと言っております。うちの子だけでなく後に続く若い研究者の卵たちのために、現在の研究体制を微力ですが支援させていただきたいと思いました。成功をお祈りしています。頑張ってください」といったコメントも寄せられていた。

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