サザンオールスターズが12月31日の紅白歌合戦にサプライズ出演した際のパフォーマンスが、安倍首相批判ではないかと話題になっている。ボーカルの桑田佳祐が「チョビ髭」をつけて歌った曲が、批判にあたるというのだ。
サザンオールスターズの紅白出演は、直前まで交渉が重ねられ事前発表がないまま本番を迎えた。この日は、横浜アリーナで行われている年越しライブ会場からの中継で出演。「歴史的瞬間を皆さんに見ていただきたいと思います」とSMAPの中居正広に紹介され、2013年8月に発売された「ピースとハイライト」という曲を披露した。明るくポップな曲調だが、現在の日本や世界を取り巻く国際情勢がテーマになっている作品で、公式プロモーションビデオ(PV)にも安倍首相や韓国の朴槿恵大統領らのお面をかぶった人物が登場する。
桑田はNHKの中継が始まる直前に「チョビ髭」をつけてスタンバイ。誰かに扮したかのような姿が全国に流れた。演奏では、スクリーンに世界中の紛争の映像が映しだされ、桑田は、「都合のいい大義名分(かいしゃく)で 争いを仕掛けて 裸の王様が牛耳る世は…狂気(Insane)」と熱唱した。
桑田は安倍首相夫妻が鑑賞した28日のライブでも「ピースとハイライト」を歌ったが、このとき話題になったのは「爆笑アイランド」という曲のほうだった。桑田が一節を「衆院解散なんてむちゃを言う」と変更して歌ったことが報道された。ネットユーザーからは紅白での桑田のパフォーマンスに「感動した」という意見のほか、「安倍夫妻が事前のチェックに行ったのに…」などの声も投稿された。
また、NHKの中継が終了した直後に、桑田が安倍批判を行ったという投稿も見られた。
サザンオールスターズは1月1日、新譜「平和の鐘が鳴る」の歌詞を先行公開した。NHKの放送90年を記念するイメージソングとしてもつかわれるというこの曲には、次のフレーズが含まれている。
「過ちは二度と繰り返さんと 固く誓ったあの夏の日 未だ癒えない傷を抱えて 長い道を共に歩こう」
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