牛丼チェーン「すき家」を営むゼンショーホールディングスは1月23日、過重労働問題を受けて一時的に休止していた「すき家」の深夜営業を6月末までに全面的に再開させる方針を明らかにした。NHKニュースなどが報じた。
深夜営業の再開は順次進め、ことし3月末までに、およそ700店舗で実施し、ことし6月末までには、すべての店舗で行う計画です。すき家を巡っては深夜時間帯に1人で勤務するいわゆる「ワンオペ」などが問題となったことで多くの店舗で深夜営業を休止し、これによって運営する親会社が今年度の中間決算で創業以来、初の最終赤字となるなど業績面にも影響が広がっていました。
このため、会社では調理に手間がかかるメニューの見直しや研修の強化などを進め、労働環境の改善や必要な人手の確保にめどがついたとして、全店舗での深夜営業の再開に踏み切ることにしました。一方、経営陣が従業員の労働実態を十分に把握していなかったことも問題となったことから、会社では勤務状況などをチェックする担当者を新たに置くなどして過重労働の問題の再発を防ぐとしています。
(すき家 全店で深夜営業を再開へ NHKニュース 2015/01/23 06:44)
「すき家」の店舗数は2014年12月時点で全国に1983店。労働環境を改善するため2014年10月には約6割にあたる1254店で深夜営業を休止したが、人員の採用を増やしながら順次再開。2015年1月末には休止店を約800店に減らし、6月末までにゼロにするとしている。
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