「火星人の母になりたい」火星移住計画「マーズワン」の候補者女性が夢を語る

マギー・リューさんは、天体物理学の博士号取得をめざす24歳。彼女は、火星に永住地をつくることを目的とするプロジェクトの候補者の1人であり、「初めての火星人の母になる」という目的を掲げている。
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マギー・リューさんは、イギリスのバーミンガム大学で天体物理学の博士号取得をめざす24歳。彼女は、2025年までに火星に永住地をつくることを目的とするプロジェクト「マーズワン・プロジェクト」に応募して選ばれた候補者600人のうちの1人でもある。

マーズワンは、オランダの民間非営利団体によるプロジェクトであり、2013年12月30日、約20万人の希望者の中から、日本人10人を含む1058人の候補者を選んだと発表した。3月には現在600人いる候補者のうち、実際に訓練を受ける40人が選ばれる。

マーズワンが計画どおりに進めば、2018年5月には、火星へ向けてまず無人探査機が打ち上げられる。そして2024年には最初の4人が火星に送られ、その後は、2年ごとに4人ずつが移住する予定になっている。これらの飛行はすべて「片道旅行」だ。

実際に訓練を受ける40人にリューさんが選ばれるかどうかはまだわからないが、火星に到着したら、リューさんはすぐに居住地(コロニー)づくりに乗り出すつもりだ。

「コロニーをつくるには、火星で子供を産まなければならないでしょう。最終的には、それは可能になると思います」とリューさんは「ミラー」紙に語っている。「火星で子供を産むのは大変なことになると思います。重力の小さい環境での出産することについては、これまでどんな研究もされていません。でもなんだか不思議な気持ちです。火星で最初に生まれる子は最初の火星人になんですから!」

移住者は多くの困難に直面するだろう。食糧不足や水不足に陥る可能性は高いし、致死レベルの放射線も降り注ぐ。もちろん、摂氏マイナス62度前後まで下がることもある火星の夜の寒さは言うまでもない。

だが、リューさんは心配していないようだ。

「生活環境や、親子の関係は、地球とさほど変わらないと思います」とリューさんは「コベントリー・テレグラフ」紙に語っている

もし移住者に選ばれたら、リューさんはほぼ10年かけて、医療・農業・配管・電子技術といったさまざまな新しいスキルを学ぶことになる。

「初めての火星人の母になる」という目的を掲げるリューさんにとって、重要となるのが、子供の父親となる男性を決めることだ。最初の火星移住の訓練を受ける人は40人しかいないため、選択肢は少ない。

しかしリューさんは「エクスプレス」誌に、移住者たちはほかの世界とは隔絶されるので、子供の父親をよく知るための時間はたっぷりあると語っている。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:梅田智世/ガリレオ]

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