旧日本海軍の戦艦「武蔵」とみられる船体から発見された謎の文書を、アメリカの資産家ポール・アレンさんが3月6日にTwitterに掲載した。一部は汚れで不鮮明だが「手入後ハ必ズ射出状態ニ復ス」などと、漢字とカタカナで何かが書かれている。
「武蔵についての新しい発見は今日は少なかったが、日本語の文書がいくつか見つかった。どんな翻訳の手助けも感謝する」
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一体、何について書かれているのか。このアレンさんの呼びかけに、多くの日本人が飛びついた。
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どうやら、戦艦武蔵の後尾にあった水上偵察機を発進させるためのカタパルトの説明文書だったようだ。
アレンさんらが撮影した動画に映し出された「戦艦武蔵」のカタパルトと思われる部分
これは旧日本海軍で広く使われていた「呉式二号五型」という形式。発射のタイミングに合わせて射手が引き金をまわすと、爆発筒内の火薬が炸裂してピストンが動き、艦載機が乗せられた滑走車に繋がる作動索が引っ張られ、秒速30メートルもの速さで艦載機が撃ち出されるというものだったという。
広島県呉市の大和ミュージアムに展示してある「戦艦大和」の10分の1模型だと、この部分になる。
アレンさんはマイクロソフト共同設立者。自身が所有する巨大ヨット「オクトパス号」と潜水艇による調査の結果、フィリピン中部のシブヤン海で、水深1000mに沈んだ戦艦武蔵を発見したと3日に報告していた。
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