気象庁は6月16日、群馬県と長野県の県境付近にある浅間山(あさまやま)が、この日の午前9時30分頃に噴火したもようだと発表した。浅間山の北側約4キロメートルの鬼押出しで、微量の降灰を確認したという。視界不良のため噴煙の状況は不明。
■浅間山の場所
■6月16日 午前10時48分ごろの浅間山の様子(気象庁・ライブカメラより)
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浅間山では、4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする、体に感じない火山性地震が多い状態が続いており、11日には噴火警戒レベルが火口周辺への立ち入り規制を呼びかける「レベル2」に引き上げられていた。登山道を管理している小諸市は、火口からおおむね2キロ以内を立ち入り禁止にしていた。
浅間山で噴火が発生したのは、2009年5月27日以来。気象庁では機動観測班を派遣し、降灰調査を行っている。
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NHKニュースによると、浅間山近にある浅間火山博物館(群馬県嬬恋村)の湯本満総務支配人は、「噴火と感じるような振動や音は一切感じなかった。車のフロントガラスにポツポツと灰が降った跡が見られ、ワイパーにもうっすらと灰が積もっていた」と話しているという。
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