「碧志摩メグ」サミット会場の街の萌えキャラに「女性蔑視」と批判の声

伊勢志摩サミットの会場に決まった三重県志摩市の公認キャラクターメグ」に、「女性蔑視だ」とする批判の声が出ている。
ama-megu.com

伊勢志摩サミットの会場に決まった三重県志摩市の公認キャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」に、「女性を蔑視するデザインだ」とする批判の声が出ている。海女姿のキャラクターの前裾がはだけていることなどが理由とされ、市民から企画の停止と撤回を求めた署名活動が起きているという。

碧志摩メグは、志摩市が観光や海女文化を国内外へPRしようと、2014年に誕生した。キャラクターの制作は、四日市市のイベント会社「マウスビーチ」。17歳の女の子で、身長158センチ、体重46キロ、将来の夢は「日本一の海女」になること、という設定だ。

2014年11月に名前をインターネットで公募したところ、全国から約2000件の応募があった。名付け親となった男性によると、志摩市の海の青をイメージして「碧志摩」、海の恵みをとる海女から「メグ」としたという。

市は公式サイトTwitterFacebookなどを開設、市のアピールを行っていた。伊勢志摩サミットのポスターにも登場している。

しかし、市の公式キャラクターとして碧志摩メグが活用されることに、市民の中から反対の声が出て、署名活動が始まった。毎日新聞によると、反対署名の発起人は同市在住の主婦、宇坪伊佐子さん(39)と、同じく同市の海女・山本文子さん(65)。現役海女や元海女らから180人分を集めており、8月13日に市長公室と議会事務局に提出される予定だ。

宇坪さんらは「服の裾がはだけ、胸の形までくっきりと描写。海女文化に傷をつけ、恥ずかしい。伊勢志摩サミットで訪れた外国の方に、間違った海女の姿を伝えたくない」と主張しているという。

この報道に、公式ツイッターは「みんなの応援、嬉しい」などとするコメントをツイートしている。

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