フー・ファイターズ、因縁の反同性愛団体を攻撃「口を慎め」

楽しそうな彼らの姿を見てほしい。

アメリカには、LGBTや特定の人種を攻撃したり、戦争で亡くなった兵士の葬儀でピケを張ったりするヘイトグループ「ウエストボロ・バプティスト教会」という団体がある。バプティスト(プロテスタント最大の宗派)を名乗っているが、従来のバプティスト教会とは関連がない。

ウエストボロ・バプティスト教会は、エンタテイメントやスポーツも攻撃対象にする。音楽や演劇、映画、スポーツが同性愛の堕落を招いているという主張だ。これまでも数多くのミュージシャンや俳優、スポーツ選手が攻撃された。

こうした極端な主張に真っ向から立ち向かうのが、ロックバンドのフー・ファイターズだ。

フー・ファイターズは、2011年にもウエストボロ・バプティスト教会の反同性愛主義に抗議するため、カンザスシティでゲリラライブを敢行し、ゲイのラブソングを歌っている。

その時、ウエストボロ・バプティスト教会の創立者フレッド・フェルプスはこう書いている。「フー・ファイターズは自分たちの影響力を、人々に神に従うよう伝えることに使うべきだ。それなのに、彼らは神の教えに反する姦淫、不貞、偶像崇拝、同性愛を人々に伝えてしまっている」

カンザス・シティ・スター紙によると、カンザスシティで8月21日に行われたフー・ファイターズのコンサートで、ウエストボロ・バプティスト教会は再びフー・ファイターズに抗議活動をした。

しかし、もちろん我らがフー・ファイターズはやり返してくれた。リーダーのデイヴ・グロールらメンバーは、1987年のリック・アストリーのヒット曲「Never Gonna Give You Up」を大音量で流しながらピックアップ・トラックで抗議活動現場に乗り込み、ウエストボロ・バプティスト教会を挑発した。メンバーが手にしたボードにかかれているのは「You got Rick roll'd(リックロールされたな)」「Keep it clean(口を慎め)」というメッセージだ。

楽しそうな彼らの姿を見てほしい。

What a night with the Foo Fighters here at Sprint Center.

Posted by Sprint Center on Friday, August 21, 2015

リックロール」とは、興味のありそうなリンクをクリックさせると、リック・アストリーの「Never Gonna Give You Up」が流れるという、いわゆる釣りリンクのイタズラだ。ここ数年流行っているが、「Never Gonna Give You Up」(お前のことをあきらめないぞ)とは、ウエストボロ・バプティスト教会への反撃にぴったりのイタズラだといえるだろう。

圧倒的な支持を集めているのはフー・ファイターズだ。

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