アートディレクターの佐野研二郎氏がデザインした、群馬県太田市の文化施設「おおたBITO 太田市美術館・図書館」のロゴの使用が断念されることになった。市民からの意見公募で反対意見が多数を占めたことから、清水聖義市長は10月2日、「市民の意見を重く受け止める」として、佐野氏のロゴの使用を断念する方針を固めた。NHKニュースが報じた。
「おおたBITO」は東武太田駅の再開発事業の中核施設として、2016年秋の開館を目指している。建物の設計を担当した東京の建築設計事務所がロゴを佐野氏に委託した。佐野氏が手がけた2020年東京オリンピックの公式エンブレムがベルギーの劇場のロゴとの類似が指摘された後、アメリカ人のデザイナー、ジョシュ・ディバイン氏が「おおたBITO」のロゴが自身の作品に酷似していると指摘。太田市には市内外から使用中止を求める声が寄せられた。
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毎日新聞によると、太田市は9月20〜30日に市民から意見を募集、計217通が寄せられた。うち6割が「改めて公募し直す」、2割が「その他」で、使用継続への賛意は2割だったという。
太田市公式サイトの「おおたBITO」の紹介ページには、佐野研二郎氏が手がけたロゴが掲載されていたが、10月3日現在は削除されている。
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