これまでに多くの宇宙飛行士たちが、広大な宇宙の中にある地球を小さな青い点として眺める深遠な経験を言葉にしようとしてきた。これは「オーバービュー・エフェクト」(概観効果)と呼ばれている。
NASAの宇宙飛行士ロン・ギャランは、「宇宙から地球を見下ろしたとき、この驚くべき、言葉にできないほど美しい地球が見えます。それは、生きて呼吸している生物のようです」と語った。
現在は、そんな美しい地球を、宇宙飛行士だけでなく人工衛星も見つめている。今日の人工衛星は、アポロの時代から比べものにならないほど、精度や解像度を増しており、静かに地球を記録しつづけているという。そんな「人工衛星の捉えた地球」を収録した写真集『SATELLITE』 (サテライト)が9月に発売された。
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著者は、『奇界遺産』などで知られる佐藤健寿氏。本作は、アメリカ・デジタルグローブ社の協力のもと、地球上の奇妙な景色を120カ所以上収録したという。
まずは、その息を飲む画像を見ていただこう。私たちの知らない地球が、ここにある。
佐藤氏は、本書について前書きで「リモートセンシング(離れた位置から地球表面を観測)された画像を、従来とはまるで違う視点から見るという試み」だとして、「近年の人工衛星撮像技術によって構築されたデータベースはいわば、文字通りの“全地球カタログ”として機能し始めている」と紹介している。
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