[モスクワ 25日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は25日、ロシア軍機が前日トルコ軍に撃墜されたことに関連し、ロシアはトルコと対立を深める意向はないとの考えを示した。
ラブロフ外相は記者会見で「ロシアはトルコに対し戦争を仕掛けようとは考えていない」とし、「ロシアはトルコの現在の政権に対しこれまでも疑問を呈してきた。トルコ国民に対するロシアの姿勢には変わりはない」と述べた。
Advertisement
ただ、ロシア政府は今回の撃墜事件は偶発的なものではないと見なしており、今後トルコとの関係を見直すと述べた。
同外相は今回の事件を受け25日に予定していたイスタンブール訪問を急遽中止。ロシア政府は当面トルコに代表を送る予定はなく、トルコからの訪問を受ける計画もないと述べた。
トルコのエルドアン大統領は12月15日にモスクワを訪問する予定になっているが、予定通り訪問するかは現時点では明らかになっていない。
関連記事