過激派組織「イスラム国」(IS)が1月16日、シリア北東部の都市デリゾールの政府支配地域を攻撃し、少なくとも400人の民間人を拉致したと、人権監視団体「シリア人権監視団」が17日に明らかにした。
同団体は、16日の戦闘で135人が殺害・処刑されたとして、拉致された400人も処刑される恐れがあると憂慮している。
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デリゾールは、ISが首都と主張する北部の都市ラッカに道路で直結している。ロイター通信によると、シリア国営通信社のSANAは、戦闘で女性や子供を含む少なくとも300人が殺害されたと伝えたが、拉致については報じていない。デリゾールの集落で「恐ろしい虐殺」があったと、シリア政府はISを非難した。シリア政府に近い消息筋によると、一部は斬首されたという。
デリゾール県の大部分を支配下に置く勢力は、包囲されて孤立状態にあり、地域は深刻な食糧不足に置かれている。住民の7割は女性と子供で、家を追われて仮設のシェルター暮らしを余儀なくされている。
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