アメリカ生殖医学会の報告によれば、不妊に悩むカップルのほぼ半分で男性側に不妊の原因がある。精子に元気がなくて卵子までたどりつけないのが主な原因の一つだ。
この問題を解決するために、ドイツの研究グループが「精子ロボット」と呼ばれる超小型のロボットを考案した。精子ロボットは、素早くかつ効果的に泳げるよう、精子をアシストする。
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学術誌「ナノ・レターズ」に掲載された研究によると、精子ロボットは超小型の金属製モーターだ。精子細胞を覆い、精子を卵子に向かって押し進める。シャーレ上での実験では、磁場を使ってロボットを人体の外側から操作できることが確認された。
この実験には直接関わっていない、カナダ・トロント大学機械工学准教授のエリック・ディラー博士は、「今回のようにロボットを他のものに組み合わせるハイブリッドな手法は、効果的なマイクロロボットを作るための道筋をつけるでしょう」とニュー・サイエンティスト誌のインタビューで語っている。
以下はアメリカ化学会が制作した、将来精子ロボットが、どのように精子を助けるかを伝える動画だ。
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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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