北朝鮮の国営朝鮮中央通信は3月9日、核弾頭の小型化・軽量化を実現したと表明した。
北朝鮮は過去4回、核実験を実施し、2016年2月には弾道ミサイル発射実験となる人工衛星打ち上げをした。アメリカ本土を核ミサイルで攻撃するために必須となる核弾頭の小型化技術を確立したとアピールすることで、1953年の朝鮮戦争以来、休戦状態となっているアメリカに対し、「核保有国」の立場で平和協定を結ぶよう求める狙いがあるとみられる。
朝鮮中央通信がこの日伝えたのは、金正恩第1書記が、核兵器研究部門の科学者、技術者を指導したとする内容。日付は明示されていない。
報道の中で、「核爆弾を軽量化して弾道ロケットに合わせ標準化、規格化を実現した」ことを金第1書記が称賛したと述べ、その成果を強調した。
元帥(金正恩氏)は、各戦術および戦略弾道ロケットの戦闘部分に核兵器を装着するための兵器化研究の状況について、解説を注意深く聞いて、朝鮮式の混合装薬構造に設計・製作された、威力が強く小型化された核弾頭の構造原理を了解した。
朝鮮労働党の頼もしい「核戦闘員」である核科学者、技術者が、党の(経済建設と国防の)並進路線を受けて国防力を強化し、自衛的抑止力を磐石のごとく打ち固めるため、国防科学研究に大きな成果を収めた。朝鮮式の混合装薬構造で熱核反応が瞬間的に急速に展開される合理的な構造に設計・製作された核弾頭は本当にすばらしい。核爆弾を軽量化して弾道ロケットに合わせ標準化、規格化を実現したが、これが本当の核抑止力だ。朝鮮人は決心さえすればできないことはない、と大きな満足の意を表した。
また、「核の先制攻撃権は決して米国の独占物ではないとして、米帝が我々の自主権と生存権を核で奪おうとする時は躊躇せず、核で先に痛打を加えると宣言した」と、アメリカに核の先制攻撃を加える意思があることを重ねて示唆した。
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