「会社の花」「お酌して」「美しくないと」... 女性が言われて許せなかった言葉集

言われて嫌だった経験、ありませんか? 何げなく言ってしまった経験、ありませんか?

言われて嫌だった経験、ありませんか? 何げなく言ってしまった経験、ありませんか?

ハフポスト韓国版が「世界女性の日」(3月8日)にあたり、女性読者から「言われて嫌だったこと」を募集しました。その中の一部を紹介します。

■「きれいな女性がお酌してくれる酒を飲みたい」

2012年、私はまだ21歳でした。当時、公務員だった父の勧めで、ある自治体の「大学生記者団」の一員として活動しました。その懇親会で、男性の担当主任が私の近くに座って、「他の(大学生の)先輩たちだけでなくて、俺にも構ってよ」「ちょっと寂しいよ」というニュアンスのことを言いました。呆気に取られましたけど、笑ってやり過ごしました。

酒好きなその男性は、飲むとさらに大胆になったようでした。ある会議の後、和食店で宴会がありました。私たちのグループには26歳の男性の先輩がいて、その先輩が私よりも担当主任に近い席に座っていたので、主任にずっとお酌していました。

ところが、何杯か飲んで気分のよくなった主任は、注ごうとした先輩に首を振って、私に「きれいな女性がお酌してくれる酒を飲みたい」と言いました。

私はもともと、感情をはっきり表す方でもなく、他の先輩方も大勢いる席で、何も言えず、ただお酒を注ぎました。ところが、振り返ってみると、羞恥心さえ湧いてきました。

おそらくそこにいた人の中で、これは性差別、セクハラ発言だという事実を痛感したのは、わずかだと思います。誰も驚いた目をしていなかったからです。「男性なら、きれいな女性が注いでくれる酒を望むのは当然」という考えが、社会全般に蔓延していないでしょうか。

■「女性は美しくないといけない」

入社8年目の会社員です。機械図面の設計で男性が多い職場です。

2年前、女性の次長が赴任しました。「代理」の肩書きがつくのも難しい世界で、女性の次長だったのでいろいろ尊敬する部分が多い方でした。

ところが一つだけ変なのは、自分自身で性差別的な発言を自覚していないことです。主に飲み会で、ほぼ毎回、女性社員を集めて言うのが「女性は美しくないといけない」。つまり「化粧やファッションは女性の特権」であり、「美しくなろうとしない女性は理解できない」。

たとえば、協力企業として会議した他社の女性に、男性たちが「北朝鮮の女性かと思った」と言いました。私の基準では、当然、そんなことを言う人が非難されるべきですが、その女性次長は「北朝鮮の女性みたいな女性」を「ダメな女」扱いしました。(北朝鮮の女性という表現は、性差別的であるだけでなく、北朝鮮の女性への偏見と差別にあふれた発言ではないでしょうか)

末端の女子社員が化粧もろくにせずに出社すると、遠慮なく「ちょっとは身だしなみに気を遣いなさい」と言い、もう少し上の女性社員には「なぜ化粧しないんですか?」。

男性が多い会社なので、男性からの性差別的な発言をたくさん聞くのも事実ですが、女性が何の自覚もなしにこのような言葉を吐くのにも激しい抵抗感を感じています。私の職場が男性中心主義が強いからなのかはわかりませんが、地位が高い女性ほど、耐えて生き残った女性ほど家父長的であり、性差別的な視線を自然に体得している場合が多いと、最近とても感じます。

■「ほっとけ。そんな仕事は女がするものだ」

私が前の職場で経験したことです。

当時、社長にコーヒーを出すのは必ず女性の仕事で、私に任されていました。

ある日、男性社員が社長室のコーヒーカップを見て「片付けましょうか?」と言いました。すると社長は「いや、ほっとけ。そんな仕事は女がするものだ」と言ったのを、すぐ隣の部屋にいた私はしっかりと聞きました。

啞然としてしまいました。男性社員が自分で片付けたいと言うのを、あえて止めてまで女性である私にさせるのはとても不当だと感じました。しかし、その場で社長に抗議できなかったことが、もっと悲しかったのです。絶対に私だけが経験したことではないと思います。

■「自分より稼ぐ女性は嫌だ」

私の男性の友人は、まだこんなことを言うんです。「自分より学歴が高くて、レベルの高い学校出身で、自分より稼ぎの多い女性とは会いたくない」と。40〜50代でも20〜30代でも、男性の女性観はそう変わりません。

そして、会社の面接で必ず出る質問が「どうしてまだ結婚しないの?」。男性にも質問するのかは知りませんが、30代の独身女性には非常に不愉快です。

会社で希望退職を申請する時、女性の数が少ない男性中心の企業(主にテック系企業)では、女性が申請できる手当の一部は、支給を拒否されるケースがあります。上司は平然と「なぜ女がもらおうとするの?」と言います。

■「太った女性はダイエットのためにタバコを吸う」

私は平凡な大学生であり、成人です。

大学の校舎の裏でタバコを吸っていたところ、担当の教授にばったり会ったのですが、とても驚かれました。「私と面談する」と言うんです。もし私が男性でも面談したでしょうか?

学期中に必要な面談があったんで行きましたが、タバコは「君のようにきれいで細身の子が吸うもんじゃない」と。教授によれば、タバコを吸う女子学生は太った女子だけだとのことで「太った女子学生が、ダイエットに役立つからタバコを吸うんだ」と言いました。

なぜ女性は太っていてはいけなくて、タバコを吸ってもいけないんですか? どこかの太った男子学生がタバコを吸うのを「ダイエットに役立つから」と思いますか? いつからタバコがダイエットに役立つものになったんですか? 女性差別じゃないですか?

■「女性は会社の花だ」

出張の多い職場に以前勤めていました。同僚と一緒に出張に行くことが多かったんですが、宿泊のときは部屋を別にとることになるので「女性だから支出がかさむ」という苦情をしばしば耳にしました。

一方で社外の人との会議で「あなたはこの会議の花です」と公然と言われたんですよ。反論しましたが、あまり理解してもらえたようではなかったですね。その場にいた他の男性が、問題発言だと分かっていさめてくれたのがよかったといえばよかったけど…

■「女でもないのになぜ運転できない?」

タクシーに乗ったときのこと。隣を走っていた車の運転がおぼつかなかったのです。追い越すことも出来ずにイライラしました。その時、タクシーの運転手が「おい、女でもないのに、なぜ運転できないんだ?」と言いました。こうやって女性を見下せるのだなと思いました。

女性だって運転できるんだよ。オッサン! 男性よりも上手かもよ?

この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳、要約しました。

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