ドイツ人写真家のクリスティアン・リヒター氏(36歳)は、7年かけてヨーロッパ中を旅し、朽ち果てていく建物の内部を撮影してきた。廃虚となった建物の模様や複雑な構造に惹かれている、とリヒター氏はハフポストギリシャ版の取材で語った。
また、「廃虚は、永遠に続くものなどないということを教えてくれます」とも話している。
彼が最初に撮影したのは、1989年の東西ドイツ統一後、放置された古い建物だ。「以前は、カメラを持たずにそういった建物の中を探索していました。ある友人が古いデジカメをくれたのが、廃虚と恋に落ちたきっかけです」とリヒター氏は振り返る。
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写真工場、階段、教会、劇場……、廃虚への愛はリヒター氏をヨーロッパの他様々な場所へと駆り立てた。「見捨てられた建物を探して、ヨーロッパ中を旅しています」と彼は説明した。
建物を守るために撮影場所を公表していないという。
美しくも朽ち果てた建物を見ていると、大勢の人が集まって華やかだったであろう遠い昔に、思いを馳せてしまう。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。