気象庁は4月16日、熊本県熊本地方で同日午前1時25分ごろ発生したマグニチュード(M)7.3.(暫定値)の地震が本震で、14日のM6.5、最大震度7の地震は前震と考えられるとの見解を示した。朝日新聞デジタルなどが報じた。
4月16日午前1時25分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする強い地震があり、熊本市などで震度6強を観測したほか、九州〜東北地方の一部の広い範囲で震度6弱〜1を観測した。震源の深さは約12キロで、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.3と推定される。
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気象庁の青木元地震津波監視課長は、同日午前3時半から会見し、今回の地震は、14日の夜に起きた熊本地震に比べ規模がはるかに大きいことなどから「熊本地震がいわゆる『前震』で、今回の地震が本震と考えられる」と述べた。
今後、揺れが強かった地域は14日の地震よりも広がっており、一週間程度は余震が起きる可能性があるとして、十分な注意を呼びかけた。
「揺れの強かった地域では危険なところから離れ、身の安全を確保して欲しい。余震も多くなっていて今後1週間程度は最大で震度6弱程度の余震が起きるおそれがあり、十分注意して欲しい」
「阿蘇地方など、揺れの強かった所に住んでいる方は今後の活動に注意して欲しい。大分県など、地震活動が高まっているところでも今後の地震活動に備えて欲しい」
(気象庁「熊本地震は『前震』 今回が本震か」 | NHKニュースより 2016/04/16 4:24)
14日の地震を前震と判断していなかった点については「地震予知は現時点では不可能。本震と前震の区別は非常に困難だ」説明した。「周辺の火山活動には今のところ、特段の変化は見られていない」という。
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