ギャップイヤーが、大学生活を豊かにする10の理由。オバマ大統領の娘も1年間とるよ

1年間自由になると、こんなに素晴らしいことがある。
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オバマ大統領の長女マリア・オバマさんが、ハーバード大学に入学する前に、1年間のギャップイヤーを取るというニュースが話題になった。

ギャップイヤーとは、卒業後に進学や就職をせずに、自由に過ごす時間のことだ。高校を卒業してから大学に入るまでの1年間をマリアさんがどう過ごすか、今世界が注目している。

ギャップイヤーを取るのは、アメリカでもまだ珍しいことだが、多くの大学がギャップイヤーを取った学生の受け入れに積極的になってきている。NPO「国際教育交換協議会(CIEE)」によると、ハーバード大学では、ギャップイヤーを経験した入学生が過去10年で33%増えている

これは、ハーバード大学のユニークな合格通知の影響も考えられる。「USニューズ&ワールド・レポート」誌によると、ハーバード大学は合格通知の中で、ギャップイヤーを取ることを勧めている。

ギャップイヤープログラムに登録する、海外ボランティアをする、旅に出かける。色々な選択肢があるが、何を選んでもギャップイヤーは、人生を豊かにし、大きく成長させてくれるだろう。

なぜなら、こんなに素晴らしい10のことを経験できるからだ。

1. 大学での成績が上がる。

ギャップイヤーを取ると入試に不利になるのではないか、と心配する人もいるかもしれない。しかし、そんなことは全くない。多くの大学で、ギャップイヤーを取った学生の方が成績が良く、学内での活動に積極的に携わると報告されている。そのため、ギャップイヤーに好意的な大学が多い。

2. 専門的な勉強を始める前に、自分がしたいことがわかる。

専攻分野を決めた後に、それが自分に向いていないと気付き、全く違う専攻に変えなければいけないこともあるだろう。入学までに時間があれば、自分がどんな勉強をしたいかをじっくり考えることができ、無駄な授業料や、ストレスを減らせるだろう。

3. 人生の一番いいタイミングで冒険できる。

仕事やローンの支払いがなく、家族や子供の心配をする必要もない。宿題だってしなくていい。そんな時期が大学入学前以外であるだろうか?

4. 同級生より早く、人生で大切なものは何か知ることができる。

大学生活はとても楽しい。だけど若さゆえに、友達や仲間達が世界のすべてに思える時もある。デートで振られたり、友達に裏切られたりすると、世界が終わったように感じてしまうかもしれない。

だけど、広い世界を経験していれば、世の中にはもっと大きな問題がある、という考えて前向きになれる。

5. 新しい環境に適応できる。

ギャップイヤーの間は、知らない場所に入っていくことを余儀なくされるだろう。新しい友達だけでなく、新しい言葉や文化に触れる機会もあるかもしれない。

新しい環境に適応するスキルは、大学でも必要だ。入学前に新しいコミュニティに入っていく経験をしていれば、他の学生よりスムーズに新環境に適応できるだろう。

6. 話題が広がる

同級生が知らないような人や場所、アイディアに触れていれば、「出身は?」「専攻は?」といったこと以外にも話題が広がる。相手にも入学前の経験も質問してみよう。

7. 履歴書の見栄えが良くなる。

ギャップイヤー中に、仕事をするのもいい。インドのサンドイッチ店、ロンドンの大使館、どこで働こうと、価値ある経験ができるだろう。それは履歴書の見栄えを良くする。もし、海外に顧客を持つ仕事に就きたければ、その経験はアピールポイントになる。それに、旅行費用を抑えれば、仕事で稼いだお金を授業料に充てられるという利点もある。

8. やり残したことに、もう一度チャレンジできる。

高校でもうちょっと外国語を勉強しておきたかった? それならギャップイヤーを使って、その言葉を使う国に行ってみよう。歴史を頑張ればよかった? 海外に行って、歴史的な建物を巡ってみるのもいいかもしれない。ギャップイヤーは、磨きたいスキルを向上させるのに、うってつけのチャンスだ。

9. 考える時間ができる。

大学時代は、本当にあっという間に過ぎてしまう。その前に、長距離の電車に乗って色々な国を旅行したり、知らない街を当てもなく歩いたりしてみよう。自由に色々なことを考えていると、自分でも驚くような考えが浮かぶことがある。

10. 新しい友達ができる。

イタリアやニュージーランドに、親友ができたらどんなに素敵だろう。異文化の背景をもつ友人の、ユニークな考え方は、あなたの考えを豊かにしてくれる。それに、大学の休みの間に訪れる、素晴らしい旅行先もできる。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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