北朝鮮が7月3日を新たに「戦略軍節」という記念日に制定した。
ミサイルの戦略的配備を誇示する内容で、アメリカなど国際社会に、北朝鮮の核兵器開発と、それを搭載する弾道ミサイルの威力をアピールする狙いがあるとみられる。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信が6月25日に伝えた内容によると、北朝鮮の最高議決機関となる最高人民会議常任委員会は24日に「政令」を発表し、以下のように定めた。
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金日成主席が提示したロケット兵力建設思想を立派に継承、発展させてきた金正日総書記は、1999年7月3日に独自軍となる戦略ロケット軍を創設し、自衛的核抑止力を強化するための強固な土台を築いた。
金正恩元帥は、主席と総書記の崇高な志を受け継ぎ、現在の情勢と現代戦の要求に即して朝鮮人民軍戦略軍の主体的な火力打撃戦法を明示し、精力的な指導により、小型化、精密化された核攻撃手段を備えた強力な軍に、戦略軍を強化発展させた。
白頭山の不世出の偉人たちの指導の下で、朝鮮人民軍戦略軍は(朝鮮労働)党の唯一的軍指導体系が確立された思想と信念の強兵に、そして地球上のどこにある侵略の本拠地も一気に焦土化できる無敵必勝の戦闘隊に成長、強化された。
北朝鮮は過去にも、朝鮮労働党の創建記念日など、過去にさかのぼって「史実」を公表することがあり、金正日総書記が実際にこうした軍を創設したかどうかは不明だ。
北朝鮮は6月22日に中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられる発射実験を実施し、うち1発は高度1000km超、飛行距離約400kmに達した。朝鮮中央通信は23日、金正恩氏が中距離弾道ミサイル「火星10」の試射に立ち会い、成功したと伝えており、国際社会に弾道ミサイルの発射成功と、核による攻撃能力が向上したと繰り返し宣伝する狙いもあるとみられる。
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