7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で元職員の男が刃物を持って侵入して入所者らを次々に刺し、これまでに19人が死亡し、25人が負傷する事件があった。津久井やまゆり園とは、どんな施設なのか。
事件が起きた「津久井やまゆり園」に集まった報道陣(7月26日撮影)
NHKニュースなどによると、津久井やまゆり園は知的障害者の入所施設。神奈川県が設置し、社会福祉法人「かながわ共同会」が運営している。JR中央線の相模湖駅から東に約2キロ離れた、山に囲まれた住宅地に立地。近くには民家や公民館、市立小学校などがある。
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施設の定員は160人。4月末時点で、19~75歳の149人が長期滞在していた。個室に1人か2人が入所し、全員が支援の必要度を示す6段階の区分のうち、重い方の「4~6」に該当する知的障害だった。約40人が60歳以上とみられる。敷地は約3万平方メートルで、21の建物から成っている。
朝日新聞デジタルによると、殺人未遂などの疑いで逮捕された男は、2012年12月から「かながわ共同会」の非常勤職員として勤務。2013年4月に常勤職員になり、2016年2月19日に退職したという。退職理由は現時点では不明という。
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「津久井やまゆり園」の建物マップ(公式サイトより)
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