また、朝鮮中央通信も、同様の声明を配信した。
声明では、弾道ミサイルに装着可能な核弾頭の性能と威力を確認したとしている。
北朝鮮が2006年10月に核実験を始めて以来、1年に2回実施したのは初めて。また、「核兵器研究所」という名称の機関を通じて声明を出したのも今回が初となる。
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北朝鮮は2016年に入って21発の弾道ミサイル発射実験を繰り返している。小型化した核弾頭と合わせて核攻撃能力の強化をアピールすることで、体制の生き残りを賭けてアメリカなど国際社会に交渉を迫りたいとの思惑があるとみられる。
今回の核実験では、朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊が装備した戦略弾道ロケットに装着できるように標準化、規格化された核弾頭の構造と動作特性、性能と威力を最終的に検討、確認した。
実験分析の結果、爆発威力と核物質利用係数などの測定値が計算値と一致するということが実証され、今回の実験で放射性物質漏出現象が全くなく、周囲の生態環境にいかなる否定的影響も与えなかったということが確認された。
核弾頭の標準化・規格化によってわれわれは、いろいろな分裂物質に対する生産とその利用技術を確固ととらえて小型化、軽量化、多種化されたより打撃力の高い各種の核弾頭を決心した通りに必要なだけ生産できるようになり、われわれの核兵器化はより高い水準に確固と上がるようになった。
声明では「米国をはじめとする敵対勢力の脅威と制裁騒動に対する実際的対応措置の一環」と、国連などの経済制裁に対抗する意図を述べたあと「われわれの尊厳と生存権を守り、真の平和を守るための国家核戦力の質量的強化措置は続くであろう」と、今後の核実験続行やミサイル兵力増強も示唆した。