LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)などの性的マイノリティであることを公表しているアスリートが少なくとも10人は、リオパラリンピックに出場している。
アンジェラ・マドセンは、ボートレースと陸上競技でパラリンピックに出場した。彼女は56歳ながら、2012年のロンドン大会のときに砲丸投げで獲得した銅メダルを超えたいと思っている。
リオオリンピックでは、LGBTを公表した多くの選手が競技に出場した。アメリカの女子バスケットボールのスター選手エレーナ・デレ・ダンも、同性のパートナーと結婚予定であることを発表した。競歩で6位に入賞したイギリスのトム・ボスワースも、恋人男性に公開プロポーズをして話題となった。リオパラリンピックもそれに続くものとなるだろう。
「彼はイエスと言った!」リオのビーチ沿いで恋人にプロポーズしたトム・ボスワース選手
金メダルをかけて競技に挑むLGBT公表したパラリンピアンを少なくとも10人いるが、パラリンピック史上最多となる。オリンピックのときのように、パラリンピック期間中に、勇気を出してLGBTを公表する選手が増えることを期待する。
以下に、LGBTを公表したパラリンピアンを紹介しよう。オリンピックでそうであったように、LGBTを公表した選手の多くは女性だ。
ジェン・アームブラスター(アメリカ、ゴールボール)
アビー・ダンキン(アメリカ、車椅子バスケット)
アリソン・ジョーンズ(アメリカ・自転車競技)
アンジェラ・マドセン(アメリカ、陸上競技)
アイサ・ミラー(アメリカ、ゴールボール)
デジレ・ミラー(アメリカ、車いすバスケット)
シンディ・ウエレ(カナダ、車いすバスケット)
リー・ピアソン(イギリス、馬術)
モラン・サミュエル(イスラエル、ボートレース)
マリーカ・ヴェルヴート(ベルギー、車いすレース)
ベルギーのマリーカ・ヴェルヴート選手は、病の苦しみも語っている
イギリスのクレア・ハーベイは、陸上競技の円盤投げに出場予定だったが、手の怪我で出場をあきらめなければならなかった。
また、コーチたちの間でもLGBTを公表した人がいた。アメリカの車椅子バスケットチームのヘッドコーチで元オリンピック金メダリスト、ステファニー・ウィーラーや、彼女のアシスタントコーチのアミー・スパングラーも含まれている。
関連記事