エジプト沖で難民船転覆、少なくとも51人死亡 200人超不明の恐れ

エジプトの地中海沿岸都市ロゼッタの沖で10月21日、移民らを乗せた密航船が転覆した。

エジプトの地中海沿岸都市ロゼッタの沖で10月21日、移民らを乗せた密航船が転覆した。当局によると少なくとも51人が死亡、163人が救助された。船には最大450人が乗っていたとみられ、現場では不明者の捜索活動が続いている。AFPなどが報じた。

犠牲者は、エジプト、エリトリア、スーダン、シリアなどの国籍の人たちだという。転覆の詳しい原因はわかっていないが、地元の密航業者がNHKに語ったところによると、転覆した船の定員は60人から70人程度で、十分に整備されておらず、ヨーロッパ沖で乗り捨てられる予定だった。

エジプトの捜査当局は、検察は乗組員4人を過失致死などの容疑で拘束した。船はイタリアを目指していたとみられる。

エジプトやリビアなど北アフリカ諸国では、地中海を渡ってヨーロッパへの違法上陸を目指す難民らの出航が後を絶たない。国際移住機関(IOM)によると、2016年に入り9月前半までに地中海で遭難して死亡したのは3200人あまりに上るという。

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