長谷川豊さんがキャスター降板「ネットと番組使い分けてるつもりだった」 透析患者「殺せ」とブログで発言

抗議文を送った全腎協に「『おマヌケ』にしか見えない」とも書いていました。
abema TVより

テレビ大阪は9月29日、報道番組「ニュースリアルFRIDAY」にキャスターとして出演していた、フリーアナウンサーの長谷川豊さんの降板を発表した。長谷川さんがブログなどで発表した人工透析患者を批判する内容の記事が理由だという。朝日新聞デジタルなどが報じた。

テレビ大阪は「何よりも言葉を大切にしなければならない報道番組のキャスターとしては不適切な発信と言わざるを得ない」としているという。

長谷川さんは、自身のブログでも降板を発表した。その中で、不適切な発言をした理由として以下のように述べている。

テレビで私を見た方はご存知の通りで、私はそもそもそんなにキツイ言葉使いをしない人間です。ですが、ネットの世界で一人でも多くの方に訴えたい、という思いが強すぎて、今回は大失敗してしまったのです。

(中略)

本心を言うと、さすがにテレビ上の発言ではなく「ネットのブログのタイトルの文言」が、テレビ大阪の仕事を「降板」というところまで発展するとは夢にも思ってはいませんでした。そこは私の甘いところでした。私はネットはネット、番組は番組で使い分けているつもりでした。

■降板までの経緯とブログでの発言

長谷川さんは、9月19日に更新した自身のブログで「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」とのタイトル(抗議を受けて現在は変更)で、自業自得の透析患者が日本の健康保険料を食いつぶしているとの内容を主張した。スポニチによるとテレビ大阪は長谷川さんに対して翌日には「不適切」と忠告していたという。

これに対して、全国腎臓病協議会(全腎協)は9月23日、長谷川さんに対して抗議文を送付したと発表。「透析患者に対する誤った認識を社会に印象づけるもの」「強い憤りを覚えます」と厳しく批判した。

抗議に対して、長谷川さんはその後もブログで反論、9月25日には「全腎協が私の抗議文を送ったそうだ。結論から申し上げるが、謝罪と訂正を断固拒否する。」とのタイトルの文章も投稿

全腎協が「『おマヌケ』にしか見えない」として、自身が発信したブログで「殺せ」と書いた点について、以下のように説明していた。ここからも、長谷川さんが「ネット特有の表現」と考えていたことがわかる。

ネット上では「保育園落ちた、日本死ね!」のようにどこであっても(著名人でも普通に使う)使われている言葉をもって、本気で「殺す気だ!」などと信じ切っているのですか?そんなこと、誰も考えている訳ないでしょうが。どんな読解力をされているのですか?

全国腎臓病協議会(全腎協)はこの降板についてのハフポスト日本版の取材に対して「コメントは控える」としている。

関連記事

2016年、話題の人々(社会・芸能・スポーツ編)

注目記事