「夫は外、妻は家庭守るべき」減少 内閣府の世論調査
「子どもができても、女性は仕事を続ける方がよい」と考える人の割合が、内閣府の世論調査で初めて半数を超えた。「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」と考える人は逆に減少。担当者は「女性が働くことへの理解が広がってきた」とみている。
調査は8~9月、男女共同参画社会について全国の18歳以上の5千人を対象に面接で実施。3059人(61・2%)から回答を得た。前回2014年調査まで20歳以上が対象だったが、選挙権年齢の引き下げに合わせて下げた。
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女性が「ずっと仕事を続ける方がよい」と答えた人は54・2%。女性は55・3%で、男性は52・9%だった。20歳以上に限っても前回より9・6ポイント増の54・4%で、1992年の調査開始以来、初めて5割を超えた。
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考えには、反対が54・3%(4・9ポイント増)で過去2番目に高く、賛成の40・6%(4・0ポイント減)を上回った。
結婚後の旧姓使用への意識も初めて尋ねた。姓が変わった場合に職場で旧姓を通称として「使いたいと思う」と答えた人は31・1%。女性が23・9%、男性が39・5%だった。若い人ほど旧姓使用を望む傾向が強く、18~29歳が年代別で最多の40・5%だった。(伊藤舞虹)
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(朝日新聞デジタル 2016年10月30日 05時09分)
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(朝日新聞社提供)