トランプ氏勝利後、数え切れないほどのヘイトクライムが全米に広がる

ヘイトに立ち向かわなくてはならない。今すぐに。

ドナルド・トランプ大統領が実現したその日、トランプ支持者によるマイノリティへのヘイトクライムが全米各地で勃発した。

その翌日も繰り返された。

11月8日以降、アメリカでは黒人、ヒスパニック、イスラム教徒、ユダヤ系、アジア系、性的マイノリティ、女性たちが、肉体的な被害を受けたり、ヘイトスピーチで蔑まれたり、民族主義的な落書きの標的とされたりした。

私たちの身の安全のためにも、恐怖におののくような世の中であってはいけないのだが、トランプ支持者たちは忌み嫌うもの、重要でないと思うものに対する軽蔑を、もっと大胆に示せると感じているようだ。

こうしたヘイトに満ちた行為はおそらく今後も続くとみられる。アメリカ人はこの新たな現実を無視することなく、同調せず、ヘイトを認めないという意思表示をすることが以前にも増して重要になっている(もしこの現実に圧倒されているなら、あなたにできることを紹介しよう)。

その前に、トランプ氏勝利後の数日間全米各地で繰り広げられた、憎悪に満ち、民族主義的で目を覆う悪事を振り返っておこう。これを読めば、何か行動を起こそうという気持ちになると思う。

「アメリカを再び白人の国に」ニューヨーク州ウェルスヴィレで起きたこと。

Today, Wellesley women, like a lot of America, were in mourning.

Edward Tomasso and Parker Rander-Ricciardi, two...

Posted by Sydney Robertson on Wednesday, 9 November 2016

今日、多くのアメリカ人同様、ウェルズリーに住むこの女性は嘆き悲しんでいた。

バブソン大学の学生エドワード・トマッソとパーカー・ランダーリチアーディが、美しい大学キャンパスをトランプの旗を掲げてピックアップトラックで走行した。2人は笑い、叫びながらキャンパス内を走り回った。そして、黒人の学生が住む家の前に車を停めて罵声を浴びせ、「トランプ、アメリカを再び偉大に」などと叫んだ。ある学生が立ち去るよう求めると、その方向に向かって唾を吐いた。

これは私のアメリカではない。これは憎しみと偏見が渦巻くトランプのアメリカだ。彼が挑発したものだ。2人の顔写真を公開するのに協力してほしい。こんなことをして、逃れられはしない。

南イリノイ大学(@SIUC)の白人学生は、顔を真っ黒にするパックをして、トランプ氏を祝福する南部の旗を前にポーズを取った。

DMV(州陸運局)の椅子に腰掛けていたらひどい光景を目にした。ある年配の白人男性が列に並んで待つのが嫌になった。彼は大声で「トランプが勝って最高だ。彼はこんなつまらん行列をなくしてくれるだろう」と言って、前にいるヒスパニック系の女性に向かって「ここから出て行け、国に帰れ」と言った。

私は怒りを露わにしたが、運良く警備員が割って入って、何事もなく彼は立ち去った。でも私は泣かないようにしている。私にはマイノリティーの家族や友人がたくさんいる。家族の半分はイスラム教徒で、親友はLGBTのコミュニティにいる。私は物怖じしない性格だ。全ての人に害が及ぶのは怖い。トランプは「責めるべき」人でないのかもしれない。しかし彼が選挙戦で繰り広げたヘイトのせいで、こんな心の闇を持つ生き物がクローゼットから這い出して来れるようになった。もしこれがトランプの本心でないとするなら、こんなことは止めろと自ら言うべきだ。

この話は、現在カリフォルニア州パームスプリングスに住む友人からのものだ。日常的に起きているという。トランプが合法化したヘイトだ。止めなければ!

この事件は3ブロック隣の@Lemoyneで起きた。学生たちは抗議していた。

まだ(トランプ勝利後)24時間も経っていない。私の友人の妹はイスラム教徒だが、UIUC(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)のキャンパスにいるときにトランプ支持者からナイフを突きつけられた。

ロサンゼルスの通りで、ラテン系の同僚に向かって「国へ帰れ」と叫んでいる人がいた。

初日:高校はホールにモニターを設置する羽目になった。トランプ支持の学生がホールでラテン系生徒に対する(壁)で「あと10フィート高く! 10フィート高く!」と叫んでいたからだ。

ニュージャージーの高校で教師をしている親友からの文章(ここにある「Changing」は明らかに「chanting」の入力ミス)

サウスフィリーに住む女性が今日、自動車スプレーの缶に「トランプで決まり」「黒人の魔女」と書かれているのを見つけた。

おい、マリア。トランプが勝ったぞ。これから目にするものを前もって知らせておこう。 壁だ。 ディジー

部屋に入ったら、心が痛んだ

私のいとこ(生まれも育ちもアメリカ)はニューヨーク(彼女の住まいがある!)で開かれたトランプの集会に出かけたら、「国へ帰れ」と言われた。

今日、想像すらできないことが起きた。ワシントン通りの橋を渡っていたところ、ある白人男性に呼び止められ「アジアへ帰れ」と言われた。すごい衝撃を受け、不信感に襲われた。何を言い返すべきか分からなかったが、何も聞かなかったふりをして歩き続けた。喧嘩したくなかったからだ。するとすぐに、同じ男性から「話しかけた人を無視するのは失礼だと思わないか?」と言われた。私は不信感でいっぱいだった。そして、会話したいと思っていない相手にそのようなことを言うのはもっと失礼だと思わないか?と言い返した。

ミネソタ大学ツインシティキャンパスで起きたこと

友人は雑貨店にいて、 ヒジャブ(イスラムのスカーフ)を身につけていた。ある女性が近づいて来て「身につけるな。さもないとそれでお前の首を吊るぞ」と言った。

友人が私に送ってくれた。ヘイトに立ち向かわなくてはならない。今すぐに。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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