「Facebook上の偽ニュースが選挙に影響したとは考えていない」シェリル・サンドバーグ氏が語る

「私たちは選挙に影響したとは思いませんが、とても真剣に受け止めています」
NBC

FacebookのCOOシェリル・サンドバーグ氏は12月8日、NBCの「トゥデイ」に出演し、「Facebook上の偽ニュースがアメリカの選挙結果に影響したとは思わない」と述べた。

Facebookに対しては、大統領選期間中に流れたニュースの真偽を正さず放置したという批判が上がっていた。BuzzFeedの分析によれば、選挙最終盤で、正当なメディアのニュースよりも偽ニュースの方がより多くのエンゲージメント(1つの投稿に対し、閲覧者がソーシャルボタンを押したりコメントしたりする割合)を生んでいた。

偽情報が果たした役割が予想以上に大きかったかどうか尋ねられたサンドバーグ氏は、「そうは思わなかった」と答えた。

「選挙に影響を与えたという主張はたしかにありました。私たちは選挙に影響したとは思いませんが、とても真剣に受け止めています。偽ニュースを見分けてくれる第三者団体と連携するなどして、Facebook上の偽情報をもっと明らかにするため、できることをするつもりです」

選挙期間中に素早く拡散した偽ニュースのなかには、「ローマ法王フランシスコがドナルド・トランプを支持している」「ヒラリー・クリントンがIS(イスラム国)に武器を売った」「クリントンの個人メールのサーバーに関連する調査をしていたFBIエージェントが自殺した」といった話が含まれていた。大統領選後、BuzzFeedが調査会社「イプソス」に依頼した調査によると、アメリカ人は75%の確率で偽ニュースの見出しを信じるという。

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOも、大統領選についてサンドバーグ氏と同様のコメントを出し、偽のニュースが選挙の結果に影響したとは考えていないと述べた。

「Facebookのすべてのコンテンツのうち、ユーザーの目に触れる内容の99%以上は真実です」と、ザッカーバーグ氏は声明の中で述べた。「偽ニュースや作り話はごくわずかです。流される作り話は一党派の視点に限ったものではなく、さらには政治についてだけでもありません。全般的に見れば、偽の情報がこの選挙結果を左右することなどあり得ないと分かるはずです」

ザッカーバーグ氏はさらに、偽ニュース対策をいくつか紹介し、偽ニュースの例を報告するためのメカニズムを向上させ、情報の真偽を検出するサイトの能力を改善することなどを説明した

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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