生理用ナプキンが女の子たちの人生を変えている。写真家がマラウイで撮った、未来への一歩(画像)

生理がタブー視されている国で、そのナプキンは少女たちにとっての革命だった。

マラウイの再利用可能な生理用ナプキン(写真:JULIA GUNTHER)

生理用ナプキンを撮影するフォトグラファーは珍しいかもしれない。しかし、アフリカ南東部の国マラウイに住む少女たちにとって、生理用ナプキンは、教育の機会、そして人生を変えるほど大きな意味を持つ

世界で最も貧しい国の一つであるマラウイでは、生理用ナプキン1つの値段が1日の収入に匹敵するほど高い。そのため、ナプキンを買えない多くの若い女性たちは、ぼろ切れやバナナの繊維、マットレスのスポンジ、トイレットペーパーを使って、ナプキンの代替品を作る。

そうやって作られた代替品はよく漏れてしまうだけでなく(それが学校に通う女の子たちにとって、どれほど恥ずかしいことか簡単に想像できる)、発疹や痛みを伴う感染症を引き起こす、という問題がある。生理中に激しい腹痛、だるさ、理由もない涙に襲われる女性は少なくない。しかしアフリカでは、10人に1人の少女たちが生理が原因で学校を休んだり辞めたりしなければいけない状況にある、とUNICEFの報告書が伝えている。

タマンダは、リユーザブルナプキンに慣れるのに、多少時間がかかったという。「最初は使いにくかったです。リユーザブルナプキンを使ったことがなかったから。だけど使い方を理解すると、とても使いやすいということがわかりました。とてもいいものだと思います」(写真:JULIA GUNTHER)

2016年10月、マラウイを訪れたフォトグラファーのジュリア・ガンサーは、マラウイの子供基金が設立したグリーン・マラタ・起業家村で3週間半過ごした。この村では、10代の子供たち、中でも親のいない子供たちに溶接や大工仕事などのスキルを教えて、自立するための手助けをする。

ガンサーはこのグリーン・マラタ村で、女の子たちが再利用できるナプキン(リユーザブル・ナプキン)の作り方を学び、販売していることを知った。ナプキン3つと下着1枚が入った「スクール・ガール・パック」は、2500マラウイ・クワチャ(約400円)で売られていた。ナプキンは簡単に洗濯でき、何度も繰り返し使える。

とてもシンプルだが、それはマラウイの少女たちにとっては革命的な製品だった。このナプキンがあれば、生理中でも学校に通える。ガンサーはハフィントンポストUS版のメール取材に「私は短期間ではなく、ずっと続けられる支援プロジェクトに関わりたいと思っていました。ナプキンはそれにぴったりの製品でした」と答えた。

グリーン・マラタ村でトレーニングを終えた生徒たちは、近くにあるナプキン製造会社での仕事を紹介される。(写真:JULIA GUNTHER)

マラウイに滞在している間、ガンサーは色とりどりのナプキンや、ナプキンによって人生が変わった少女たちをカメラに収めた。暑さと文化的な違いに慣れるのも大変だったが、一番大きかった壁は、少女たちに心を開いてもらうことだったという。

「生理はタブー視されています。だけど誰もそのことについて話さないので、タブー視されているとはわかりにくい。しかし、女性たちは生理中に軽蔑され差別を受けます。そういった状況とナプキンを買えないという事実が、女性を学校や仕事から遠ざけてしまうのです」

マラウイの女性たちは弱い立場にあり、権利や就業の機会、健康の面で二級市民とみなされている。そんな彼女たちの地位を向上させる最も確実な手段が教育だ。「女性たちが男性に依存せずに自立して生きられるようになるために、最も効果的なのが教育の機会を得ること。そしてもっと大切なのは、それを修了することです」とガンターは伝える。

(JULIA GUNTHER)

「学校に行くということは、仕事に就けるということ。仕事に就くということは、お金を稼ぐということ。そして多くの人にとって、自分でお金を稼げるようになることは、本当の自由を手にする最初のステップなのです」

ガンサーが撮影した写真には、リユーザブルナプキンがデザインされ、形になり、売られるまでがうつっている。しかし写真が伝える最も大切なメッセージは、このナプキンが少女たちに与える影響だ。

「私が一番伝えたかったのは、生理用ナプキンといったほんのちょっとしたものが、若い女性たちの人生にどれほど大きなインパクトを与えているかです。私たちが当たり前と思っているものが、発展途上国に住む人たちの将来を作ることも壊すこともできるのです」

Julia Gunther
グリーン・マラタ・起業家村で生徒たちが作っているリユーザブルナプキン。
Julia Gunther
「スクール・ガール・パック」は一つ2500マラウイ・クワチャ(約400円)。
Julia Gunther
グリーン・マラタ村では、タマンダ(右、16歳)やブレッシングス(左、15歳)のような「スクール・ガール・パック」が買えない女の子たちは、寄付金でナプキンを手にする。
Julia Gunther
ブレッシングスは、リユーザブルナプキンがもたらしてくれた変化を心から喜んでいる。「以前は布切れなどを使っていました。生理の時は、学校に行くのが不安で家にいたけれど、今は心配せずに学校にいけます」\n
Julia Gunther
タマンダはこう話す。「将来ここでの勉強が終わったら、看護学校に行きたいんです。そして、ほかの女の子たちを助けたい。彼女たちに、体や健康について教えたいと思っています」\n

このリユーザブルナプキンについては、マラウイ子供基金のウェブサイト(英語)でも詳しく紹介されている。

ハフィントンポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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