東京都の小池百合子知事が3月3日に定例記者会見を開き、豊洲市場をめぐる問題について同日記者会見する石原慎太郎元知事の責任について改めて言及した。
小池知事はまた、新たに土壌汚染が発覚したとしても、豊洲市場の土地の元々の元主だった東京ガスに対して追加負担を求める「瑕疵(かし)担保責任」を都が放棄していた点に触れ、「これが一番大きいと思う」と述べた。
記者団とのやり取りは次の通り。
———石原さんが今日、家から出るときに、「巌流島に向かう気持ち」という言葉をおっしゃったんですが、それに対して何かありますでしょうか。
小池知事:あの世代の方たちは、よく「武士(モノノフ)とか「侍(サムライ)」とかおっしゃるんで、ちょっと違和感を感じるところであります。でも、石原元知事におかれましても、そういうお気持ちなのかと思いますけども、都民のニーズということと、ご自身の思いとは、若干ズレがあるような気がいたします。
———石原さんの関連で、3時から、豊洲の問題への見解を述べるんですが、どういったことが明らかになって欲しいのか、そこらへんの期待感を伺いたいと思います。
小池知事:この課題につきましては、都の市場会計ではありますけど、なぜこのように土壌対策費用がかかり、また、それを市場が負うようになったのか。前から申し上げてますけれども、瑕疵担保責任の部分が一番大きな部分でないかと。それからお金、建設費もですね、途中からも膨らんでいくわけです。これって今後の都政運営で同じようなことが起こらないためにも私は知っておきたいと思っております。
誰がガバナンスを握っていたんですか、という話だと思います。実際に真のリーダーがいたのかどうかということも確認しないといけないと思います。何れにしても、東京都政はこれからも続いていきます。数々の歴史を踏まえて、より良い都政に持っていくのが、受け継いだ私の使命だと思っています。
豊洲市場の土壌汚染対策費用は860億円となっている。
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