二階俊博幹事長、日韓関係で「悪巧みする連中撲滅して」 韓国議員らにあいさつ

韓国を訪問している自民党の二階俊博幹事長は6月10日、木浦(モッポ)市であった韓国議員らとの会合でのあいさつで、日韓の関係改善を妨げる動きについて「一握りの悪だくみをする連中は見つけたら撲滅しましょう」と述べた。
時事通信社

韓国を訪問している自民党の二階俊博幹事長は6月10日、木浦(モッポ)市であった韓国議員らとの会合でのあいさつで、日韓の関係改善を妨げる動きについて言及し、「一握りの悪巧みをする連中は見つけたら撲滅しましょう」などと述べた。朝日新聞デジタルなどが報じた。

産経ニュースによると、二階氏は「金大中ノーベル平和賞記念館」を視察。歓迎式で「お互い友情を持ってずっと仲良くやろうと考えている人々の方が何倍も多いと、自信を持って認識を新たにしてもらいたい」とあいさつした。

続けて「両国を遠い位置付けに持っていこうとする勢力が韓国にも日本にも少数だが、存在する。韓国にもいるかもしれないから、見つけたら撲滅してください」と述べ、‘二階節’で友好を呼びかけた。

二階氏はまた、「些細なものでどうのこうのしないで仲良くいこう」と発言。「韓日は、世界で最も近い友好の国だということを後世に伝えなければならない」とも述べた。

二階氏はこれまで、韓国側が慰安婦合意の履行するよう繰り返し訴えてきた。韓国SBSのインタビューに対しても、この問題について、「日本はお金を支払った。最初から再交渉しようというような愚かな話をすることは、国際的には通用しない」などと答えた。

そのため、「悪巧みする連中」という表現が、日韓合意の再交渉を主張する勢力を指していると解釈される可能性があると、韓国・聯合ニュースが報じている。

二階氏は安倍晋三首相の特使として韓国を訪問中で、12日に文在寅大統領と会談し、首相の親書を渡す予定。

文在寅大統領は5月11日の安倍首相との電話会談で、「韓国国民の大多数が合意内容を受け入れられないのが現実」と述べていたが、合意の破棄や再交渉には言及していない

注目記事