韓国の通販サイト、本物の「HARIBO」グミでできたイヤリングを販売⇒顧客に謝罪することに

かわいい見た目のイヤリングに使われたのは本物のグミでした。
쿠치마치

韓国の通販サイトが、世界的に人気のグミ「HARIBO」を模して作ったとのうたい文句でイヤリングを販売したところ、実際には金属などを取り付けた本物のグミだったことが明らかになった。購入者の苦情を受けて、サイトは謝罪に追い込まれた。

サイトは商品を業者から仕入れて販売していたが、本物のグミだったとは気づかなかったという。「雨に濡れてベタベタになった」「真っ二つに割れた」などの苦情が購入者から寄せられ、サイトが確認して判明したという。

韓国の通販サイト「Kuchimachi」が、「HARIBO」と同じデザインのイヤリングを3500ウォン(約350円)で販売していた。サイトの商品レビューの日付から判断すると、少なくとも2016年5月から2017年7月までは販売されていたようだ。イヤリングは実際のグミにそっくりで、10~20代の女性を中心に人気を集めた。

サイトには、イヤリングの商品説明として、このような内容を掲載していた。

「可愛いHARIBOグミをかたどって作ったイヤリングで、つけるとまるで本物のグミをつけたような感じになります」。

しかし、実は「かたどって作った」のではなく、本物のグミだった。韓国の大手紙「中央日報」によると、当該製品はグミに針を刺しただけのものではなく、薬品処理とコーティング処理を行った商品だったが、コーティングを剥がしてグミを実際に食べてみた人もいた。

ある消費者は「コーティングが剥がれたのか両方くっついていて、はがすとベタつくので、匂いを嗅いでみると本当にハリボー」「雨の日に付けて出かけてきたが、ベタベタしたのでアリがたかりそう」と話した。

また、別の消費者はイヤリングのコーティングをはがして、内側を実際に食べ、このイヤリングが本物のグミで作られたのを知ることとなった。

-朝鮮日報(2017年7月4日

これを受けて「Kuchimachi」は4日、ハリボーイヤリングに対する説明と謝罪といった内容の声明文をサイト上に掲載した。

声明では、冒頭に「食用のグミがイヤリングとして販売された点に驚かれたお客様、ご不便をおかけしたお客様に本当に申し訳ない」と謝罪。商品は「該当製品は、私たちがアクセサリーの卸売市場で仕入れ、販売した」という。

さらに、「入荷時、購入元からはこれといった説明を受けず、グミの模型だと思って販売した」、「最初に製品を入念に確認しなかったことが問題だった」と分析。対応がおくれた理由は「日本の原宿ではこのようなアイテムが2年前ごろから流行しており、いち早く紹介したいという欲から販売を継続した」「該当の商品が主力商品ではなかったため、顧客の反応に、より細やかに気を遣えなかった」と説明した。

製品のサイト上での販売は中止となり、既に購入した顧客については料金の払い戻しに応じるという。

ハフポスト韓国版より翻訳・加筆しました。

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