「男のために化粧しているうちは、お子ちゃま。」
"提案"でも"投げかけ"でもなく、"断定"で言えるのは年の功でしょうか。
2013年に大阪の「文の里(ふみのさと)商店街」で企画・制作された、化粧品店「ビューティーショップ ドリアン」のポスターがネット上で話題になっている。
【※】画像が表示されない場合は→こちら。
「男のために化粧しているうちは、お子ちゃま。」—ドリアンヌ歴50年 チエミさま(81)
「もうメイクの流行、三周してしもたわ。」—ドリアンヌ歴50年 美代子さま(88)
「年いったら、美人かどうかは美肌かどうかやで。」—ドリアンヌ歴59年 フミコ店長(81)
「来月どの色買おか、と思てる間に長生きしてたの。」—ドリアンヌ歴20年 美恵さま(98)
このポスターが7月23日にTwitter上で紹介されると、またたく間に拡散。以下のような称賛の声が広がった。
「化粧は年ではありません。そして、美しさも年ではありません。ほんとにそう思います。」(@atsukomaeda2012)
「可愛らしさは若さかもしれませんが、美しさは年を重ねる事に増していくと思っています。」(@BanchoCosme)
「すごく素敵。かわいいおばあちゃまだ……うちの祖母は70を超えてもまだまだ元気でいるので、仕事で疲れた時なんかはよく勇気づけてもらっている。たまにはこんな写真を見せて笑顔にしてやりたい。」(@ArcRightChaos)
◇
ポスターが制作されたのは2013年。大阪商工会議所と文の里商店街協同組合が、電通関西支社の協力を得て実施した「文の里商店街ポスター総選挙」のために作成された。
ビューティーショップ ドリアンをはじめとした、各商店のユニークなポスターは、今でも全て公式サイトで見ることができる。
大阪商工会議所の広報担当者によると、ポスターをただ作っておしまいにするのではなく、作ったポスターで少しでも商店街を盛り上げたいという意図で「総選挙」を行ったという。
担当者は、ハフポスト日本版の取材に対し「ずいぶん前の企画なんですが、たまにネットで話題になるみたいで、定期的に問合せの連絡をいただくんです」と電話に応じてくれた。
心に響くメッセージとは、時を超えて繰り返し共感を呼ぶ。
ポスターの"ドリアンヌ"たちの笑顔は、変わらない美しさというものを教えてくれた。
ハフポスト日本版では、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。
女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。