セクハラやレイプ疑惑が相次いで告発されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏が、被害者の女性から訴えらえれるのを防ぐために、「スパイ」軍団を雇っていた。ニューヨーカーが11月6日に報じた。
記事によると、ワインスタイン氏は2016年秋ごろから、探偵会社などに依頼し、被害女性らの情報や告発に向けた動きなどを探ろうとしていた。
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依頼先には、世界有数の調査会社「クロール」や、イスラエルの諜報機関「モサド」の元諜報員らが所属する探偵会社などが含まれる。
探偵の1人は、ワインスタイン氏からのレイプ被害を訴えたハリウッド女優のローズ・マッゴーワンさんに接触。女性の権利の擁護者を装って4回面会し、会話を密かに録音していた。
また、ワインスタイン氏の息のかかったジャーナリストは、被害者の女性から聞き出した内容を報告していた。
ワインスタイン氏はさらに、弁護士を通じて、自身の性暴力について報じようとしたニューヨークタイムズの記事に対する差し止め工作も図ったという。
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この問題は、同紙が10月5日に報じたことで明るみとなり、ワインスタイン氏は映画界から追放された。
ガーディアンによると、ワインスタイン氏を告発した女性グループは、彼がこれまでに犯した100を超えるセクハラ・レイプ行為のリストを公開。ワインスタイン氏の"非道"や被害者を脅かす行為に対して、立ち向かうことを呼びかけるキャンペーンを始めた。
リストには、1980年から2015年にかけてワインスタイン氏のセクハラ・レイプ行為が列挙。被害者の名前や年齢、被害の詳細がつづられている。
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