高速道路の渋滞はどこで起きるのか。実は科学的な解明が進んでいる分野だ。8月13日〜15日にかけて高速のUターンラッシュはピークを迎えると予測されている。今年のラッシュを前に知っておきたい渋滞の秘密ーー。
渋滞を3つに分類
NEXCO西日本がこんな研究成果をまとめている。まず、渋滞に3つにわけられる。
最も多く発生するのが、交通が集中することにより発生する「交通集中渋滞」。渋滞全体の3分の2弱がこのパターンになる。残りの2つが「工事渋滞」と「事故渋滞」だ。
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交通集中渋滞は「ここ」で起きる
同社によると、最も多い交通集中渋滞のうち、実に6割近く(58%)が「ある場所」から起きていることがわかる。
下り坂から上り坂にさしかかる「サグ」部だ。
運転している人なら誰もが経験があるだろう。下り坂を下り、速度をを落としていたら気づかないうちに上り坂に差し掛かり、さらに速度が低下。後続の車と車間距離がつまっていく。その結果、次々と後続の車がブレーキを踏み、渋滞が起きるという。
これに続く渋滞発生エリアはトンネルの入り口だ。約20%がここで発生している。
これも多くの人が経験しそうだが「トンネル入り口部の暗がりや圧迫感により、一時的に速度が低下してしまう車」があり、同じように後続の車が次々とブレーキを踏み、渋滞が起きている。
インターチェンジの合流部も渋滞が起きやすい場所だ。約14%で、これは単純に「インターチェンジから流入する車の合流に伴い、一時的な交通容量の不足により渋滞が起こる」というもの。
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この3つで実に90%以上を占めている。
渋滞は回避できるのか?
同社は渋滞回避のためにこんなことを勧めている。